経済学科の科目「鹿児島経済論」は、学科教員と外部講師によるオムニバス形式で開講しています。5月15日・22日・29日は、鹿児島市役所産業創出課との連携事業「起業家による出前講座」を実施し、社会課題に取り組む起業家の仕事を通して鹿児島経済について理解を深めました。
第1回は、UDラボ合同会社の堤 玲子氏による講義「介護旅行というお仕事—目指すのは誰もが外出しやすい鹿児島」。ご自身の介護体験が「トラベルヘルパー©」の資格を取って外出支援の仕事を始めるきっかけになったこと、さまざまな利用者との出会いを通してユニバーサルツーリズムの意義を見出し、それが地域の魅力になることを教えていただきました。
第2回は、株式会社オービジョンの大薗 順士氏による講義「ローカルの力—あなたの可能性が未来を拓く」。鹿児島の農業が直面している販路開拓といった社会課題の解決に向けてスタートアップを立ち上げて事業展開してきたこと、失敗を恐れずに学びを続けていくことの大切さについてお話いただきました。
第3回は、monoDuki合同会社の村上 将太郎氏による講義「鳥刺しを一生食べたい―鹿児島で起業して見えた、地域・技術・働き方の話」。困っている現場や挑戦したい人をサポートしたいという思いが起業の原点にあること、事業者向けのAI・DX支援に加えて学校でのデジタル人材育成にもとりくまれていることをお話しいただきました。
学生の感想の一部を紹介します。
「起業は、特別な才能を持った人だけがするものではなく、普段の生活で感じた不便さから始まることもあるのだと感じました。ただ利益を出すためではなく、“誰かが困っていることを減らしたい”という思いが起業につながっているところがすごいと思いました」(第1回)
「地域が抱える課題をビジネスの力で解決する考え方について学びました。特に印象に残ったのは、“地方の課題は地方の可能性でもある”という考え方です。私はこれまで過疎化や高齢化をマイナスな問題として捉えていましたが、見方を変えれば新しいサービスや価値を生み出すきっかけになることを知りました」(第2回)
「仕事についての考え方を学べました。“技術は目的ではなく道具”という言葉が興味深かったです。どれだけ便利な技術があっても、何を解決したいのかを考えることが大切だと感じました。起業は特別な人だけがするものではなく、日常の小さな不便や疑問から新しい仕事が生まれるという話も印象に残りました」(第3回)