児童学科

児童学科で学ぶこと

教育・福祉・心理・保育・表現文化の領域を通じて、児童学を学びます。子どもに関するさまざまな問題に対して積極的に取り組み、子どもの幸福を追求できる理論と実践に優れた人材を育成します。「小学校教諭一種免許」「幼稚園教諭一種免許」「保育士資格」の3 つの免許・資格を同時に取得できることが大きな特徴です。

学びのポイント

「現場専門職」を目指すためには高度な実践力の修得と現場経験を重ねることも重要です。児童学科は講義だけでなく、演習、フィールドワーク、そして実習など、豊富な学びの機会に溢れています。また、学科の学生・教員で組織している児童学会には、学生の主体的な研究の場があり、自身の興味を掘り下げることができます。学科独自の「教員採用試験対策講座( 幼・小)」も開講し、成長する意欲をサポートします。

卒業生メッセージ

北方 奈那可さん
児童学科 2021年3月卒業(鹿児島高等学校出身)
勤務先:南九州市立川辺小学校

子どもたちとの関わり方一つにしても、多角的に見ることができたり、様々な方法で対 応したりと鹿児島国際大学で学んだことが活かされています。また、「楽しくて分かる!」 授業にするための、工夫の仕方や発問の仕方などを、在学中に学ぶことができたので、 その学びを活かして授業をしています。目指す学級像は、子どもたちが主体的に物事に 取り組み、共に成長し、助け合う関係づくりができる学級です。

めざせる免許・資格
● 小学校教諭一種免許状 ● 幼稚園教諭一種免許状
● 保育士 ●  司書
● 司書教諭  

就職先一覧 (2024年3月卒業生)

鹿児島県教員(小学校)/宮崎県教員(小学校)/熊本市教員(小学校)/長崎県教員(小学校)/福岡県教員(小 学校)/横浜市教員(小学校)/玉里善き牧者幼稚園/玉里団地保育園/錦城幼稚園/国分幼稚園/桜ヶ丘中 央幼稚園/(福)鹿児島市社会事業協会/(福)光陽福祉会/(福)敬天会 まつのおこども園/(福)クローバー 福祉会/(福)はちす会/いちき串木野市役所/鹿児島市消防局/鹿児島市役所(保育士)/(株)鹿児島銀行 /(株)島津興業 他

経験と成長に、熱を。

「 鹿児島大学附属小学校研究発表会 」で 5 年生外国語科公開授業に協力 

メタバース上に設定されたフードコートで外国人の店員役として児童と英 語でやり取りを行いました。最新の小学校外国語科の現状と児童の実態に 触れ、教員として学ぶ姿勢に触れることができました。

クローズアップ授業

図画工作

図画工作科の目標や内容を理解し、図画 工作科授業の基本的な指導の在り方を 制作活動や事例研究を通して体験的に 学びます。

小学校教育基礎Ⅰ

小学校教育の概要、基礎、課題追究を目 的とし、授業参観、実務経験者の講話、 グループ協議を通して小学校教育につ いて、具体的に学びます。

幼児と言葉

領域「 言葉 」の示す言葉の意義と幼児に とっての児童文化財の意義、言葉に対す る感覚を豊かにする実践について学び ます。

ゼミ紹介

鹿児島離島の保育を知ろう

角野雅彦 福祉社会学部 児童学科

鹿児島の保育と子育て文化について学び、毎年夏にフィールドワークで鹿児島県内離島を訪れます。主に保育所や幼稚園施設などを見学したり、地域の子育て文化に詳しい人にインタビューさせていただいたりして、鹿児島県本土との共通点や違いについて考察します。

このゼミで学ぶことによって、学生には鹿児島の保育や教育に関心を持ち、郷土の豊かな自然を愛する保育者を目指してほしいと思っています。ゼミ生は、多くが幼稚園や保育所、児童福祉施設などで働くことを希望しています。

ゼミの最大の特徴は、夏季休暇中に実施する県内離島のフィールドワーク。現地に足を運び、施設の見学や人とのリアルな交流などを通して、地域文化の違いを体感することができます。人それぞれの考え方や習慣について共感と理解を示すことは大切であり、その大切さに気付くことは、対人援助職においても日常生活においても大いに役に立ちます。学生時代にぜひたくさん友達をつくりましょう。

遊びの天才になろう!

福島豪 福祉社会学部 児童学科

私のゼミは、幼児教育と保育のスキルを獲得するために、日頃から子どもたちと触れ合い一緒に活動をしています。また、子育て支援サークルに参加したり運営したりすることによって、子どもだけでなく保護者との出会いもあり、子育ての素晴らしさや大変さも学ぶことができます。さらに、現代社会の幼児教育や保育の世界には多くの課題が存在しています。そんな課題に向き合い、考察し、解決に挑む姿勢を育みます。

ゼミの学生は十人十色。「みんな違ってみんないい」をモットーに、それぞれの良さを最大限に引き出せるように心がけています。卒業後は保育士や保育教諭、幼稚園教諭を中心に、小学校教諭や一般職に就く学生もいます。

ゼミでは「まずはあなたが楽しむ」ことを一番大切にしています。とにかくたくさん遊び、たくさん笑うことが、ゼミの最大の特徴です。昔よく遊んだ鬼ごっこやかくれんぼなどは、気が付けば楽しむ年齢ではなくなってしまいました。しかし、先生は常に子どもの目線を理解していなければなりません。その楽しさやワクワクを思い出すために、講義内で真剣に遊ぶこともあります。たくさん笑うことは、いつしかたくさんの人を笑顔にします。勉強はしなければならないものではありません。したいと思うものです。その根幹には、遊び心・ワクワク・笑顔があるはずです。

質の高い小学校教員を目指す

脇正一  福祉社会学部 児童学科

本ゼミでは、小学校の社会科指導に関する基礎・基本、教育課程のあり方などについて、鹿児島県の特色ある地域素材の教材化と関連づけながら学びます。具体的には、社会科の内容の分析、学習指導案の作成、模擬授業、授業研究、先進校の授業参観、鹿児島県内のフィールドワーク、農業体験などを経験します。

ゼミの最大の特徴は、鹿児島県の特色を直接把握するために、フィールドワークを計画的に実施していることです。例えば、黎明館及び周辺の史跡調査、垂水漁業協同組合のカンパチ養殖調査、東郷町のブドウ・キンカン農園での就農体験及び地域の方々との交流、屋久島調査などを行っています。ゼミでは学生の主体性を大切にし、気兼ねなく活発に議論できる環境を整えながら、お互いの意見を尊重し合い、和気あいあいと活動できるように意識しています。

授業力や教師に求められる資質・能力の向上を目指す過程で、コミュニケーション力や協調性、自主性、積極性、地域理解の力を伸ばしていきます。卒業後は、県内外の小学校教員を目指すことができます。質の高い教員として、学んだことを駆使し、学校・子ども・保護者・地域に対して親身に、且つより良く関わってほしいと思います。ひいては、鹿児島県や他の都道府県の教育振興に寄与することを期待しています。


2024年度ゼミ紹介(演習テーマ)
■ 岩井 浩英 教授 教育・福祉と子どものウェルビーイング
■ 上谷 裕子 准教授  子どもの育ちと表現に関する研究
■ ⻆野 雅彦 教授 保育・幼児教育の原理とカリキュラム
子どもの衣食住と遊びの社会史的探求 鹿児島県内離島の保育と教育
■ 加藤 凌 助教  子どもと体育・スポーツに関する総合的研究
■ 鮫島 準一 特任准教授 小学校理科教育の理論的・実践的研究
■ 階戸 陽太 准教授  小学校英語教育( 外国語活動・外国語科 )の理論的・実践的研究
■ 関山 均 特任准教授  幼児造形・図画工作科教育の理論的・実践的研究
■ 帖佐 尚人 教授 子どもの健全育成についての総合的研究
■ 中村 ますみ 教授 人と人をつなぐ音楽と音楽活動の研究
■ 原口 恵 講師 認知と発達に関する心理学的研究
■ 福島 豪 准教授 子どもを育てる実践的指導力の研
■ 丸田 愛子 准教授 生活と遊びに関する保育実践研究
■ 吉留 久晴 教授 教育・学校問題の探究
■ 吉本 隆哉 准教授 スポーツサイエンス
■ 脇 正一 特任准教授 スポーツサイエンス
■ 脇 正一 特任准教授 社会科教育における学習指導、教育課程等に関する研究