社会福祉学科

社会福祉学科で学ぶこと

福祉・保健医療・介護・教育など、社会福祉全般にわたる専門知識と技術を学びます。社会福祉士国家試験受験資格の取得に必要な科目が組み込まれたカリキュラムを全員が履修し、さらに精神保健福祉士国家試験受験資格や教員免許の取得を目的とする課程も選択できます。介護福祉士課程は1年次からクラス固定編制です。

学びのポイント

本学科で学ぶ全学生が「社会福祉士国家試験受験資格」の取得をベースに、「ダブル資格」の取得も可能にしたカリキュラムを用意。精神保健福祉士や介護福祉士、または教員免許の中から二つ目の資格を選択し、自分の夢や目標に合わせて意欲的に学ぶことができます。実習をはじめ、多様なフィールドワークで地域とつながる豊かな学びを提供します。

卒業生メッセージ

内村 香穂さん
社会福祉学科2019年3月卒業(樟南高等学校出身)

勤務先:鹿児島医療生活協同組合 鹿児島生協病院

患者様やご家族の不安や悩みに寄り添う仕事をしたいと思い、鹿児島で唯一社会福祉士の 資格が取得できる鹿児島国際大学に編入学を決めました。在学中は福祉を学びながら児童 養護施設や障害を持つ子どもが参加するスポーツ大会にボランティアとして参加し、福祉 の現場を知ることができ、自身のスキルアップに繋げることができました。大学で学んだ基 礎知識を活かし、やりがいのある仕事「 医療ソーシャルワーカー」として、今働いています。

めざせる免許・資格
● 社会福祉士国家試験受験資格 ● 精神保健福祉士国家試験受験資格
● 介護福祉士国家試験受験資格 ● 中学校教諭一種免許状(社会)
● 高等学校教諭一種免許状(福祉)

● 高等学校教諭一種免許状(公民)

● 特別支援学校教諭一種免許状(知的障害者) ● 社会福祉主事(任用資格)
● 司書 ● 司書教諭
就職先一覧 (2024年3月卒業生)

(医)有隣会伊敷病院/(医)玉昌会/(医)参天会/(医)仁心会松下病院/(医)仁心会福山病院/鹿児 島医療生活協同組合/(医)緑泉会/(福)慶生会/(福)鹿児島県社会福祉事業団/(福)幸伸会/(福) 常盤会/(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構/伊佐市役所/指宿市役所(社会福祉士)/鹿屋市役所 (社会福祉士)/出水市役所/大崎町役場/大和村役場/霧島市消防局/㈱プライムアシスタンス 他

経験と成長に、熱を。

大和村フィールドワーク~村民主体の互助力を活かした地域づくりから学ぶ~

村民の生活の様子や地域支え合い活動についての聞き取り、若者目線で地 域資源の発見や課題解決に取り組みました。村民の生活や集落への思いを 重視した施策や地域活動を行うことが重要であると学びました。

クローズアップ授業

特別支援教育総論

様々な障害のある児童生徒の実態や ニーズに応じて適切な指導や支援に取り 組めるよう、子どもの障害の理解及び適 切な指導内容や支援について学びます。

医療的ケア

「 喀痰 ( かくたん ) 吸引 」や「 経管栄養 」 を実践的に学びます。これらの医療的ケ アをチームで連携して安全に実施でき る知識と技術を習得します。

精神保健福祉の原理Ⅰ

ソーシャルワーカーに必要な支援の基 盤となる価値を身に付けるため、「 メン タルヘルスに関する諸問題 」に気づき、 精神保健福祉の本質的理解を深めます。

ゼミ紹介

地域生活を支える介護・医療を考える

岩崎房子 福祉社会学部 社会福祉学科

日本は、これまで経験したことのない少子高齢社会を迎えています。介護需要の急増という課題に対して、国は医療・介護などの専門職から地域住民まで力を合わせて対応する「地域包括ケアシステム」の構築を目指しています。つまり、私たち一人ひとりが地域包括ケアシステムの担い手になるのです。そこで、地域の資源を再考しながら、住み慣れた地域で安心できる介護・福祉・医療を提供するために私たちにできることを一緒に考えます。

ゼミでは、学内での講義だけでなく、地域に飛び出して施設見学や意見交換会、鹿児島市との連携事業への参加、奄美大和村の地域づくりを学ぶためにフィールドワークを行うなど、人との関わりを重視しています。与えられたことを行うだけでなく、自ら考え、学び、行動に移せる力を身につけてほしいと思っています。

今後はさらに情報化が進み、人間が担ってきたさまざまな仕事がAIに置き換えられていきます。福祉領域においてもAIの活用が進み、新しい価値を生み出していく創造力が必要になるでしょう。発想力にとどまらず、発想する過程も含めた「価値を創造していく能力」が特に求められます。

このゼミは、これからの時代に求められる福祉専門職、鹿児島の福祉を牽引していくリーダーの養成を目指しています。卒業後は、福祉専門職(社会福祉士・介護福祉士、医療ソーシャルワーカー)をはじめ、専門資格枠で市町村職員に採用される学生もいます。

支援者としてのあり方を主体的に学ぶ

古賀政文 福祉社会学部 社会福祉学科

この10年間で障害のある子どもが増加。一人ひとりを大切にし、適切な指導や支援などをすることが今まで以上に求められています。そのためには、障害のある子どもに関わるための専門性を磨くことが必要です。本ゼミでは、障害の理解だけでなく、障害のある子どもや行動の捉え方、大人の関わり方や環境設定などのあり方を具体的に学び、特別支援教育の基礎・基本から発展的な内容まで学ぶことができます。また、特別支援学校だけでなく、児童発達支援センターや就労支援施設に出向き、見学や触れ合いなどを通して、幼児期から青年期等を見通した支援ができるような内容も設定しています。教師や支援者として、障害のある子どもにとって何が最も必要で大切かを学び、さらに自分で考えて実行できる資質や能力を育みます。

このゼミで目指すゴールは、「学び方を学んで本物の教師(支援者)になろう」です。卒業生は、ゼミで学んだことを生かして、特別支援学校の教師をはじめ、児童福祉施設の職員などとして活躍しています。障害のある子どもの療育や特別支援教育の基礎・基本を具体的に学ぶため、幅広い職業・職種に就くことができます。障害のある人に具体的な支援ができて、障害のある人とない人が互いに個性や人権を尊重し、共に生きる共生社会の形成に役立つ行動ができる人になりましょう。

介護福祉実践の哲学的な観点から唐招提寺を探訪する

齋藤 代彦 福祉社会学部 社会福祉学科

ゼミの内容を詳しくご紹介しましょう。3年次の前期には、担当教員が取り組んできた「介護福祉」に関する研究について紹介しつつ、それを通して研究手法の基礎的な一端を学びます。続く後期には、学生が介護福祉に関して「どのような興味・関心を持っているか」に焦点を絞り、そこから抱いた問題・課題意識に対して一定の答えを得るために、研究テーマと方法を決めて必要な資料を収集します。4年次の前期には、収集した主な資料を分析して答えを導き出していきます。そして4年次の後期には、得られた研究成果に基づいて演習論文を作成します。
学生への指導においては、継続的に応答し合っていけるように心がけています。学生自身の介護福祉に関する興味や関心に基づき、問題や課題意識を焦点化し、論文を仕上げる過程で、豊かな思考力や経験を通した学びを手に入れてほしいと考えています。
このゼミでは、介護福祉に関わる多様な実践の場を通して、社会福祉の増進に貢献できる人材の育成を目指しています。それによって卒業生は、障害者支援施設などで対人援助に携わる介護福祉職として社会で幅広く活躍していくことができます。
 

2024年度ゼミ紹介(3年次演習Ⅰ)
■ 有村 玲香 准教授 子ども家庭福祉に関する研究に取り組む
■岩崎 房子 教授

医療と介護の連携強化について考える

-地域包括ケアシステムを学ぶ-

■ 大山 朝子 教授  社会福祉の歴史を学ぶ
■ 川﨑 竜太 准教授 高齢者福祉に関連する制度・政策、高齢者の社会参加について学ぶ
■ 古賀 政文 特任准教授

特別支援学校の教師になるための基礎・基本を学ぶ

( 本物の特別支援学校の教師をめざそう)

■ 齋藤 代彦 特任講師

介護福祉のかかわりについて考える

-事例を通してかかわることの尊さを学ぶ-

■ 茶屋道 拓哉 教授 「 生きづらさ」と「ソーシャルワーク
■ 永冨 大舗 准教授 障害のある子どもに対する指導を学ぶ
■ 林 岳宏 教授 これからの精神医療のあり方を考える
■ 松元 泰英 特任教授 演習論文の書き方と教員採用試験の基礎力をつける
■ 山下 利恵子 教授 社会保障制度を学ぶ( 生活を支える社会保障 )

社会福祉学科の取り組み

養成施設等に関する情報公表