地域連携・研究TOPICS

2023.01.11

地域総合研究所

地域総合研究所共同研究プロジェクト 研究会を開催

鹿児島国際大学附置地域総合研究所では、令和4年11月2日に、大阪観光大学観光学部准教授の五嶋俊彦先生をお迎えし、研究会を開催しました。五嶋先生の研究テーマは、日本酒の酒蔵巡りを通して地域活性化を図る「酒蔵ツーリズム」と農業と観光の可能性を追求する「農業×観光」です。現在、地域総合研究所の共同研究プロジェクトで取り組んでいる「経済・文化からみた酒と鹿児島」に関する研究を推進するために、「酒蔵ツーリズムの可能性」というタイトルで講演いただきました。
講演のトピックスは酒蔵ツーリズムの定義に始まり、酒蔵ツーリズムの出現要因、酒造業と日本酒の現状、酒蔵の内部見学について、酒蔵ツーリズムの成立モデルと多岐にわたるものでした。表やグラフで多くのデータが示されたことに加え、様々な地域で実際に取り組まれている事例をたくさん紹介していただいたため、理解しやすく、各所員が取り組んでいる研究にとって、参考になる点が多い講演でした。
酒蔵ツーリズムの成立モデルとして自県販売が多いことが挙げられましたが、薩摩焼酎は鹿児島県内限定で販売されている銘柄がたくさんあることから、鹿児島県は焼酎を対象とした酒蔵ツーリズムが成立する可能性が高いと感じました。
今後は、五嶋先生の講演を参考にしつつ実地調査なども行い、各所員が掲げたテーマの研究を進めていきます(各研究テーマについてはこちらを参照)。