地域連携・研究TOPICS

2023.03.23

地域総合研究所

清水基金プロジェクト研究成果報告会を実施

地域総合研究所は、清水基金プロジェクト研究成果報告会を、3月9日に実施しました。
清水基金プロジェクトは、高橋信行福祉社会学部教授の駒澤大学大学院時代の恩師である、故清水盛光先生から受け継がれた財産を、ご長男の故清水韶光先生の遺言書に基づき、家績子氏の仲介により遺贈された寄附金を使用し行われているプロジェクトです。
平成29年度にスタートした本プロジェクトは、地域文化や地域振興、地域福祉などに関する研究を進めることで地域の発展に寄与することを目的とし、令和3~4年度は9名の研究者が参加しました。
プロジェクトのスタート時から参加している馬頭忠治教授(経営学科)は、「地域の学習環境づくりと地域生活の自治」をテーマに、図書館を中心とした地域づくりについて調査結果を報告しました。
また、大学院生としてプロジェクトに参加している野中弘美さん(福祉社会学研究科博士後期課程)は「離島・過疎地域における認知症高齢者の在宅生活の現状と課題―保健医療福祉専門職に焦点を当てて―」をテーマに、インタビュー調査を通して見えてきた認知症ケアに対する課題を報告しました。

そのほかの報告者と報告内容は以下のとおりです。
●渡辺 克司 経済学科教授
  「『過疎・離島地域における「限界集落」問題と地域農業振興策―離島・過疎農村社会維持・存続・発展条件の解明―』~進捗状況報告~」
●池田 亮一 経済学科准教授
  「奄美と鹿児島の基幹産業について」
●アイリッシュ ジェフリー 経営学科教授
  「川辺町平山地区商店街での取り組み」
●武田 篤志 経営学科准教授
  「南大隅町・佐多地区の御崎祭りについて」
●千々岩 弘一 児童学科教授
  「アメリカ軍政下の奄美の教育実態―天城小学校「職員会議録」の復刻を通して―」
●祖慶 壽子 国際文化学科教授
  「甑島における方言使用の実情と次世代への方言継承に関する調査」
●松尾 弘徳 国際文化学科准教授
  「【2年間の総括】鹿児島方言に生じた新方言に関する研究-奄美群島における義務的モダリティ形式マイを中心に-」