地域連携・研究TOPICS

2021.08.19

産学官地域連携センター

「高校生課題探究発表大会2021」を本学で初開催!

 本学主催の「高校生課題探究発表大会2021」が、8月10日に附属図書館で初めて開催されました。プレゼン部門、ポスター部門に合わせて16校45組の高校生が出場し、日ごろ取り組んでいる課題探究の成果を発表しました。プレゼン部門の最高賞には、大島高等学校(チーム「BETA」)の「リサイクル率向上で美しい奄美に」が選ばれ、ポスター部門の最高賞には、国分高等学校(チーム「セミの抜け殻班」)の「セミの抜け殻は語る~気象条件との関わりに重点をおいて~」が選ばれました。

 本大会は、高校生が自らテーマや課題を設定し、先行研究などの文献調査やアンケート調査の結果等を基に、理論的考察を加えた探究成果をプレゼン方式(1組あたり発表5分と質疑応答5分)やポスター方式(発表時間1グループ45分間)で披露するもので、「ジェンダーギャップ」や「医療やこころの問題」、「環境」などの社会問題から「地域振興」や「国際支援」、「自然科学」まで様々なテーマで発表がなされ、会場は高校生の研究意欲にあふれる熱気に包まれていました。

 発表を終えて、プレゼン部門では国際文化学部長の大坪治彦教授が「自ら課題を設定し、それに対し真摯に向き合って追求していく学びを高校生が取り組んだことに敬意を表する。根拠のあるデータをもとに説明する能力をさらに高めてほしい」と話し、ポスター部門では副学長の千々岩弘一教授が、「近未来はあふれる情報により、世界の見え方や感じ方が変わっていくことが予想される。したがって、これまでの研究結果に満足せず、研究結果を相対化する視点を持ち、自分たちの研究をどう伝えていくか磨きをかけてほしい」と講評しました。

 参加した高校生からは「これまで思いつかなかった視点の質問をもらった。今後さらに調べてみたい」「研究してきたことを多くの人に伝えることができてとてもうれしい」「他校の研究内容に刺激を受けた」など、充実した大会の様子が感じられる声が寄せられました。

 また、本大会は、事前の体調管理や当日のコロナウィルス感染対策等を十分に行いつつ実施しました。ご協力いただき、ありがとうございました。

 なお、発表大会の審査結果は以下のとおりです。

【プレゼン部門】

  • 学長賞 大島高等学校(チーム名:BETA)「リサイクル率向上で美しい奄美に」
  • 優秀賞 鹿児島修学館高等学校(村上真希)「民法第822条『懲戒権』の検討」
  • 奨励賞 鹿児島情報高等学校(チーム名:感・環 Cambodia)「私たちのCamboidea~カンボジアのためにできること~」

【ポスター部門】

  • 南日本新聞社賞 国分高等学校(チーム名:セミの抜け殻班)「セミの抜け殻は語る~気象条件との関わりに重点をおいて~」
  • 優秀賞 錦江湾高等学校(田中姫星)「女子トイレの3密を防ぐには?」
  • 優秀賞 神村学園高等部(竹田みいな)「鹿児島県における家庭内貧困と子供の貧困」
  • 優秀賞 鹿児島高等学校(吉原彩乃)「価値判断におけるアンカリング効果と集団議論」
  • 奨励賞 鹿児島修学館高等学校(山口幸輝)「十島村に自衛隊を誘致することは医療体制の充実につながるか」