地域連携・研究TOPICS

2022.06.27

産学官地域連携センター

今年度も防災プロジェクトを実施しています

本学は、防災に関するプロジェクトを実施しています。2年目となった今回は、児童学科の帖佐尚人准教授(教育学)が教員や保育士を目指す学生を対象に実施しました。

6月17日(金)は、3年生13名が、ダンボールベッドや空きダンボールで作る簡易トイレの組み立てを体験。ダンボールベッドは、作成キットを3・4名のグループで最大15分で完成。実際の被災地の状況から、特にトイレの問題は深刻で、水洗トイレは流れなくなるとその後の処理が困難になること、仮設トイレは災害発生から被災地に届くまでに時間を要することがあり、より衛生的で簡単に設置できる簡易トイレを製作できることは重要な知恵となりそうです。身近にある段ボール2つのみを使い、学生たちは各自で作り方を調べながら完成させました。その後実際の排泄物処理に見立て、水に凝固剤を入れるとすぐに固まり、簡易トイレの手軽さをより実感しました。

 6月24日(金)は、3・4年生26名が、ポリ袋を使って調理する「パッククッキング」を実施しました。各グループ1食分の献立を考案。中には「ペンネアラビアータ・オニオンスープ・プリン」といったお洒落なメニューも並びます。ポリ袋にお米やパスタ、野菜を生のまま入れ、なるべく袋の中の空気を抜いて口を縛ることがポイントで、沸騰したお湯で湯せんし食材に火を通します。袋でまとめて調理ができることは、ごみや洗い物の削減にもなります。いつもと異なる調理法に、麺の茹であがり具合や調味料の加減などに苦戦していましたが、制約のある中でも、普段と変わらないような食事ができることがわかりました。

このプロジェクトは、2020年12月に東日本大震災の被災者との交流がきっかけとなり、教員や保育士を志す学生の防災教育の指導力向上を目的に実施しています。