地域連携・研究TOPICS

2026.03.09

産学官地域連携センター

昇平丸の歴史をたどるフィールドワーク

国際文化学科の武藤ゼミ生2名は1月29日に、垂水市でフィールドワークを実施しました。
道の駅たるみずには、幕末に建造された洋式軍艦「昇平丸」のモニュメントがあります。昇平丸は、「日の丸」の幡を初めて掲げた船としても知られています。学生たちは、これらの歴史的背景について、これまでに実施した仙巌園でのフィールドワークを通して学んできました。仙巌園内には鉄を加工する反射炉があり、昇平丸に関する解説が行われていることも自然なこととして理解していました。
しかし、「なぜ昇平丸のモニュメントが垂水にあるのか」という新たな疑問が生まれたことから、今回の現地調査を行うことになりました。
道の駅たるみずを訪れ、昇平丸のモニュメント下に設置されている解説板を確認したところ、「桜島瀬戸村造船所で建造に着手された」と記されていました。
さらに地元の方にお話を伺ったところ、この造船所は大正3年の桜島大正大噴火による溶岩流で埋没したことが分かりました。一方で、牛根周辺にも当時造船所が存在していたことなど、地域に残る造船の歴史についても知ることができました。
これらの現地調査を通して、地形的に外海側から見えにくく、桜島の陰になる場所であることから、島津斉彬がこの地に造船所を設けたのではないかという考察に至りました。