地域連携・研究TOPICS

2025.12.09

産学官地域連携センター

鹿児島市の在宅介護を支える仕組みを学ぶ ― 長寿あんしん課訪問で見えた、福祉の現場の姿 ―

社会福祉学科の中井ゼミ生5名が11月14日に、フィールドワークの一環で鹿児島市役所長寿あんしん課を訪問し、在宅高齢者を支える「訪問介護事業所」や「訪問看護事業所」の現状について、担当職員から詳しく話を伺いました。
全国的に訪問介護事業所は減少傾向にありますが、鹿児島市では横ばいで推移。一方、訪問看護ステーションは増加しており、地域の医療ニーズの高まりが背景にあります。職員の方は「事業所数は安定して見えますが、新規開設と廃止が繰り返されており、人材確保や経営の安定が課題です」と説明しました。
学生たちは、「職員が介護現場に近い仕事が多いことに驚いた」と感想を述べるとともに、今回の訪問を通じて“支援する側・される側”という単純な構図ではなく、多くの人々の協力によって高齢者の暮らしが守られていることを理解しました。福祉の仕事には制度の知識だけでなく、人や地域とのつながりを大切にする姿勢が求められることを改めて実感した様子でした。