7月2日、社会福祉学科の中井ゼミ生5名が訪問看護ステーション「ほほえみ」を訪問しました。介護保険の居宅系サービスである訪問介護と訪問看護に焦点を当て、各事業の課題と将来性について議論しました。訪問介護事業所の倒産・休止が増える一方、訪問看護は新規参入が活発であり、報酬単価の違いや制度的特性が背景にあることが分かりました。特に、訪問看護は医療・介護保険の併用が可能で、国の在宅医療推進策と合致し、需要が拡大しています。
また、人材不足に対しては、月休10日制、高給与、直行直帰制といった柔軟な働き方の導入や、医療介護現場用の連携アプリによる情報共有の効率化などの工夫が紹介されました。
同日、ゼミ生3名は「アドナース」居宅介護支援事業所も訪問し、ケアマネージャーへインタビュー。利用者・家族の状況を踏まえたケアプラン作成や、訪問看護・訪問介護、医療機関、薬局との連携の重要性について学びました。
今回の訪問を通じて、地域包括ケアシステムにおいて居宅介護支援事業所が担う役割や、今後求められるケアマネジメント機能の強化、関係機関との連携、訪問介護報酬の見直しの必要性を再認識しました。