国際文化学科の中園聡教授(考古学・博物館学)と同研究室の学部生・大学院生らが、鹿児島県黒島の大里遺跡を調査しました。これは三島村との連携協定に基づき、「三島村・鬼界カルデラジオパーク事業」に関連して継続中の取り組みです。
今年度は8月から11月まで断続的に発掘調査を実施し、12世紀頃の列島各地の土器、国内では珍しい中国産の瓦、貿易陶磁器など貴重な遺物が出土。興味深い遺構も発見されるなど、中世の外来文化の「南の窓口」である同地域の謎の解明がまた一歩前進したようです。同研究室では慎重な検討を経て成果を発表したい、としています。
調査中には現地説明会と野外展示を開催し多数の参加がありました。ほかにも八朔踊り、十五夜の綱引き、山の神祭りなどの民俗行事をデジタル記録に残しました。遺跡に隣接する中世の「大墓」でも地域の方々と台風の被害状況を視察して清掃し、周辺の地質も調査するなど、考古学や博物館学芸員課程を学ぶ学生にとって充実した学びの機会となりました。
「細心の注意がいる調査ですが、学生たちは意義を理解して熱心に取り組んでくれて誇りに思います。学術面はもちろん、島の自然・文化・人のすばらしい環境が貴重な学びを与えてくれるようです」と中園教授。
この調査では、同研究室が科研費(JP24K00148)で開発中の「悉皆的3D発掘」という先進的な調査技術を応用し、大きな成果につながっています。
今年度は8月から11月まで断続的に発掘調査を実施し、12世紀頃の列島各地の土器、国内では珍しい中国産の瓦、貿易陶磁器など貴重な遺物が出土。興味深い遺構も発見されるなど、中世の外来文化の「南の窓口」である同地域の謎の解明がまた一歩前進したようです。同研究室では慎重な検討を経て成果を発表したい、としています。
調査中には現地説明会と野外展示を開催し多数の参加がありました。ほかにも八朔踊り、十五夜の綱引き、山の神祭りなどの民俗行事をデジタル記録に残しました。遺跡に隣接する中世の「大墓」でも地域の方々と台風の被害状況を視察して清掃し、周辺の地質も調査するなど、考古学や博物館学芸員課程を学ぶ学生にとって充実した学びの機会となりました。
「細心の注意がいる調査ですが、学生たちは意義を理解して熱心に取り組んでくれて誇りに思います。学術面はもちろん、島の自然・文化・人のすばらしい環境が貴重な学びを与えてくれるようです」と中園教授。
この調査では、同研究室が科研費(JP24K00148)で開発中の「悉皆的3D発掘」という先進的な調査技術を応用し、大きな成果につながっています。