IUK NEWS

2024.12.12

福祉社会学部

社会福祉学科・林ゼミ 総合病院見学を実施

社会福祉学科の林ゼミでは、「これからの精神医療のあり方を考える」というテーマで活動をしています。例年、3年生は、病院見学を実施しています。それらの経験をもとに、4年生で取り組む演習論文のテーマを決めていくことになります。今回、鹿児島市鴨池新町にある鹿児島市医師会病院で、病院見学をさせていただくことができました。


まず、医療連携・相談室の宮脇氏に、病院の概要の説明と同院の特色の一つである緩和ケアについて説明をしていただきました。特に、緩和ケア病棟の理念や病棟の基本方針、役割と特徴について詳しくお話しいただき、ゼミ生も熱心に耳を傾けていました。その他に、総合病院における、メンタルヘルスに課題を抱える患者様の対応について、ソーシャルワーカーとして心がけていることをお話いただきました。ゼミ生は、普段の講義やこれまでの実習の中で出てきた疑問を解決しようと、それぞれに質問していました。ゼミ生たちにとって、これからの精神医療のあり方について深く考える機会となりました。

鹿児島市医師会病院では、急性期医療に加えて、地域包括ケアや緩和ケアにも力を入れています。同院の標榜科に精神科はありません。しかし、在宅医療を見据えた総合病院における実情を知ることは、厚労省の掲げる「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」を考えていく上では非常に重要であると考えられます。ゼミ生たちは、福祉職における連携の今後の課題について考えることができたようです。


今回、病院長をはじめ病院の皆様のご理解とご協力のもと、このように充実した見学を実施することができました。ご協力いただきました職員の皆様に心より感謝申し上げます。
林ゼミでは、今後、九州精神神経学会・九州精神医療学会への参加に加え、ソーシャルフットボールの普及につながる活動を計画しています。引き続き、精神医療のあり方を考える取り組みを続けていきたいと考えています。

 社会福祉学科 林 岳宏