IUK NEWS

2024.09.19

音楽

映画「オキナワより愛をこめて」で北﨑幹大さんが音楽担当の一人に

沖縄を拠点に活動する写真家で文部科学大臣賞や土門拳賞を受賞した石川真生の思想や取り組み、業績を追うドキュメンタリー映画「オキナワより愛をこめて」(監督:砂入博史、配給:ムーリンプロダクション)に北﨑幹大さんが音楽で参加しています。北﨑さんは宮崎県小林市出身。国際文化学部音楽学科作曲コースで音楽理論や作曲を学んだ後、沖縄県立芸術大学大学院に進学し、さらに研鑽を続けました。修了後も沖縄に居住し、当地の方々と共に地域に根差した芸術文化活動を精力的に展開しています。
今回、初めて映画音楽の創作に取り組んだ北﨑さんは「砂入監督が私の即興演奏を聴いてくださる機会があり、監督の映画に関わらせていただけることになった時は大変うれしかった。私が担当したパートは、音楽を先に制作し、後から監督が映像を合わせるという手法だったので、思いきり創作に向き合うことができた。完成した作品を観た際には、音楽と映像が驚くほど合っていて、大変興奮した。これからも家族や仕事、まちなかで出会う人々との関わりやその歴史を見つめながら、音楽を生み出すことを探求していきたい」と現在の心境を語ってくれました。
この作品の見どころについては「石川さんの言葉には一つひとつに重みと清々しさがある。心を奪われる語りのシーンがいくつもある」とのこと。北﨑さんの楽曲は、オープニングとエンディングで聴くことができます(楽曲:「琉球ハイブリット」 北﨑幹大、「オキナワより愛をこめて」 北﨑幹大+吉濱翔)。
学生時代の指導に当たった久保禎教授(作曲・理論)は「入学当初から地域性や社会性と芸術文化との関係や可能性を意識的に追及していた。沖縄に移住してさらにその想いは明確になったはず。鹿児島で視聴するのをとても楽しみにしている」と期待を寄せています。
現在、シアター・イメージフォーラム(東京)や第七藝術劇場(大阪)など全国で公開中。鹿児島ではガーデンズ・シネマで近日公開予定。