児童学科2年前期での開講科目「基礎実習」においては、3年次以降に実施される保育実習や教育実習(それぞれ2または3週間)の実習に先立ち、そこで必要とされる基礎的な技能・知識についての講義や演習が行われています。学生たちは8~9月に附属幼稚園での1日実習を実施しますが、4月から現在まで教育・保育や児童・幼児に関する様々な学びを深めているところです。
中村ますみ教授が担当したこの回は、「自己紹介ワーク」と題して行われ、実習において子どもたちに向けて行う自己紹介を考え、受講者130人全員が発表するものです。事前に中村教授より講義を受け、「伝えたいことを明確にすること」「伝わるようにする工夫を施すこと」「自分が伝えたいことが伝わるか検証すること」がこのワークのねらいであることが伝えられました。学生たちは、先輩の実践例等を通してイメージを明確にしていました。
本時の授業では、まず5・6人程度のグループ毎に発表を行って代表を選出し、その代表者によるクラス代表選で1人を選びました。さらにそのクラス代表者6人での決定戦も行われ、学年全体での入賞者はGoogleフォームでの投票で決定しました。学生たちは、発表者の問いかけや手遊びに参加しながら、どの発表がより子どもたちに良い印象を残せるかなど真剣に考えている様子がうかがえました。
最後に、1~3位の学生には、中村教授より折り紙で作られた色とりどりの花束が贈呈され、全員がこの日の気付きを学習シートにまとめて終了。惜しくも代表に選出されなかった学生たちも、手作り絵本やマジックシアター、紙コップシアター等それぞれ工夫を凝らした児童文化財の製作や、手遊び歌、クイズなどと合わせた楽しい発表を行っており、本学科入学以降の学びと成長が十分に確認できた授業となりました。