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2024.03.25

音楽

音楽学科学生が大浦小学校でアウトリーチ活動を実施

3月5日、音楽学科の学生が南さつま市立大浦小学校でミニコンサートを実施しました。音楽学科がアウトリーチに力を入れていることを耳にした上田一宏校長よりご相談をいただき、今回のミニコンサートが実現しました。

前半は濱田果秀さん(器楽コース管弦打楽器演奏家課程1年・マリンバ)がマリンバの歴史と演奏曲について簡単に紹介し、クリストファー・ノートンの《ノーベンバー・イブニング》と映画『リトルマーメイド』より《アンダー・ザ・シー》を演奏しました。後半は島中輝士風さん(声楽コース4年・テノール)、扇田柊さん(同3年・バス)、吉海江花音さん(同2年・ソプラノ)、上田和音さん(同1年・アルト)の4人による4重唱と藤田愛生さん(ピアノコース3年)の伴奏で、岡野貞一《ふるさと》、村井邦彦《翼をください》、ヘンリー・クレイ・ワーク《大きな古時計》、菅野よう子《花は咲く》の演奏と楽曲解説を行いました。アンコールで《大浦小学校校歌》を歌った後は、全校生徒の皆さんと一緒に坂田修《ありがとうの花》を合唱し、とても元気な歌声が体育館いっぱいに響き渡りました。この日は土砂降りだったにも関わらず、近隣住民の方々や卒業生も数人駆けつけ、最後までミニコンサートを楽しんでくれました。

濱田さんは「自分が小学生の頃とは違う観点で小学生たちの様子を見ることができたので非常に興味深かった。聴いてくださる方にマリンバの魅力を伝えられるような演奏を目指してこれからも精進していきたい」、上田さんは「マスクをつけることや飛沫感染という言葉に左右されず、純粋に音楽を楽しみ大きな声で歌っている子供たちの姿を見て、初心に帰るきっかけとなったし、元気を貰えた」とそれぞれ初めてのアウトリーチでの手応えを述べました。

引率した伊藤綾学科長(音楽学)は「生憎の天気だったが、近隣住民の方々も集まってくださり、地域の音楽への関心の高さを感じた。なかなか生の演奏を聴く機会が無い人たちにこのような催しを提供するのも、我々の使命のひとつだと思う。今回は西尾まりかさん(器楽コース管弦打楽器演奏家課程2年・打楽器)がステージマネージャーを務めてくれるなど、さまざまな学外演奏の機会を通して、徐々に学生が自分たちで企画運営できるくらいに成長してきている。今後も地域や教育機関と連携した催しを企画し、地域と深く結びついた学科にしていきたい」と語りました。