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2023.10.02

音楽

音楽学科学生が和田中学校で「サクソフォン&ピアノ デュオコンサート」を開催

音楽学科では今年度より地域連携事業に力を入れ、さまざまな場所で演奏を行っています。今回は和田中学校の吉永直昭校長より「ゲリラライブ的な自由な雰囲気で大学生に演奏してもらえないか」という相談を受け、中学校の昼休みの時間を利用した、自由参加型の「サクソフォン&ピアノ デュオコンサート」を9月22日に開催しました。

今回演奏の協力を申し出てくれたのは、音楽学科器楽コース管弦打楽器演奏家課程の橋本嵐さん(サクソフォン・3年)と同コースピアノ課程の藤田愛生さん(ピアノ・3年)。初めての試みのため「20〜30人位集まってくれれば良いかな?」という予想のもと音楽室を会場にしましたが、開演時間近くになると続々と生徒や教員の皆さんが駆けつけ、最終的には音楽室に入りきらないほどの200人近い観客動員となりました。

コンサートはディズニーの「イッツ・ア・スモールワールド」でお馴染み《小さな世界》のジャズふうアレンジで始まり、MCを挟みながら、音楽の教科書で習う瀧廉太郎の《花》、中学校の合唱コンクールで取り上げられた三木たかしの《心の瞳》と続き、最後は超絶技巧で有名なモンティの《チャルダッシュ》で締めくくると、会場に押しかけた生徒の皆さんから割れんばかりの拍手とアンコールを頂きました。

橋本さんは「お昼休みという自由に使える時間に、自らの足でコンサートに出向くという経験を生徒の皆さんにしていただけた事や、実際に目を輝かせながら演奏を聴いてくれたり、大きな拍手で応えてくれたりと、生の音楽に触れることでしか得られない感動を生徒の皆さんと共有出来たことをとても嬉しく感じた。一学生に出来ることは少ないかもしれないが、少しでも生活の中に音楽がある喜びを伝えられたのであれば、大変有意義なコンサートだったのではないかと考える」、藤田さんも「今回は予想以上の盛り上がりとなり、楽しみながら演奏することができた。演奏をさせていただいただけでなく、中学生からも元気を貰えた良い機会になったと思う」と演奏の手応えを話してくれました。

今回、吉永校長先生と企画を進めた伊藤綾学科長(音楽学)は「初めての試みで、生徒の皆さんの受け止め方も予測不可能だったが、終演後に興奮して感想を述べながらサインや握手を求める生徒の皆さんに囲まれている演奏者を見て、音楽の力の素晴らしさと、それを素直に受け止めることの出来る中学生の皆さんの柔軟性に感動した。本学科は演奏家や教員を目指す学生が多いので、今後も教育機関と連携した催しを企画し、地域と深く結びついた学科にしていきたい」と述べていました。