IUK NEWS

2023.09.04

福祉社会学部

コットンプロジェクトの新たな広がり~幼稚園での交流と替え歌制作

児童学科の中村ますみ教授のゼミ生が本学附属鹿児島幼稚園(鹿児島市)を訪問し、キャンパスで育てたコットンを素材に手作りした夏祭りで使う綿あめ、お団子、りんご飴など約250個をプレゼントしました。

このコットンは、綿花(コットン)栽培と収穫した綿花の活用を通してSDGsについて考える活動に取り組んでいる本学のIUKコットンクラブが育てたもの。コットンの活用方法を模索していたところ、ふわふわのコットンの触感に触れた中村教授が、ゼミ生と一緒に交流のある幼稚園の子どもたちにも自然の柔らかさを感じてもらおうと企画しました。

鹿児島幼稚園では学生が子どもたちを前に、コットンがどのようにしてできるのかを説明し、実際にコットンを触ってもらい気に入った作品を選んでもらいました。

鹿児島幼稚園の田中園長は「五感の一つである触覚を自然の柔らかさで感じることは、子どもたちにとってとても大切なこと。このような機会はありがたい」と歓迎。中村ゼミの長谷川幹さん(児童学科3年)は、「子どもたちのどれにしようかと一生懸命選んでいる姿や、嬉しそうに手に取って眺めている姿はとても微笑ましかった。今回の活動を通して、心地良い感触を味わい、感覚を刺激する楽しさや自然への関心の芽生えにもつながれば良いと思った」と話しました。

また、「音楽療法概論」(担当:中村ますみ教授)を受講する音楽学科の学生は、「森の水車」(作曲:米山正夫)の替え歌で、「ふわふわコットン」を制作しました。コットンに触れ、コットン畑を見学するなどして、歌詞のアイデアをふくらませた自信作。限られた時間の中で、作詞と演奏、録音まで行い仕上げました。

2つの取り組みを担当した中村教授は、「コットンを含め『もの』の存在は永遠ではないが、コットンの心地よさの体験は、たとえ記憶に残らなかったとしても確実に何かを育んでいくものである。このことは音楽の体験と似ていると感じている。学生たちや触れ合った子どもたちの中で何かが生まれ、他の経験に結びついてくれることを願っている」と話しました。