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2023.08.23

音楽

音楽学科学生が天文館図書館で「音色のとびら ライブラリーコンサート Vol. 4」を開催

今年から地域連携事業のひとつとして始まった、天文館図書館(センテラス4F)での「音色のとびら ライブラリーコンサート」も8月7日(月)の公演で4回目を迎えました。
今回は音楽学科声楽コースの島中輝士風さん(テノール・4年)と和田創太さん(バリトン・3年)が、日本の歌のみによるプログラムで、「夏」をテーマにした楽曲を中心に披露しました。
台風の接近によりあいにくの雨模様でしたが、図書館には海外からの観光客を含む多くの人が訪れ、リハーサルから足を止めて熱心に聴き入っていました。本番では、会場の階段を利用してコミカルな演技をつけた和田さんの《待ちぼうけ》に笑いが起こったり、島中さんの軽快なMCと、しっとりと歌い上げる《川の流れのように》に身体を揺らしながら聴き惚れたりする様子が見られました。また、日本は今年で78回目の終戦記念日を迎える一方で、世界ではどこかで戦争が起こり続けていることから、ふたりが平和への祈りを込めて《さとうきび畑》を歌うと、涙を流しながら聴き入る人もいました。
今回の演奏について島中さんは「このライブラリーコンサートの1番の魅力は、なんと言っても『演奏者と聴衆の距離の近さ』だ。『図書館』という誰でも利用できる場所で演奏することで、気軽に立ち寄れるコンサートとなる特徴を十分に活かすプログラムを考えた。その甲斐あってか、足を止めて聴いてくださる人も多く『自分たちの音楽で人々の心を動かすことが出来ている』と強く感じ、とても嬉しく思った。このコンサートがさらに良いものとなるよう、今後も様々な工夫をしていきたい」、和田さんは「今回のコンサートでは、とても楽しく歌うことが出来た。終演後に聴いてくださった方々からお褒めの言葉や、感謝の気持ちを直接聞くことができ、コンサートを続けていて良かったと改めて思った。これからもより多くの人へ音楽の魅力を届けられるよう歌い続けていきたい」と手応えを報告してくれました。このコンサートをプロデュースし、今回ピアノも担当した馬原裕子准教授(声楽コース主任)は「3月から始まった ‘‘天文館図書館+鹿児島国際大学’’ 企画のコンサートも早4回を迎え、図書館を訪れるお客様にもかなり周知されてきた。これまで様々な企画を行なってきたが、今回はハーモニーの響きの美しさを聴いていただきたいと思い、よく知られた夏の定番曲をテノールとバリトンの美しい重唱でプログラミングした。今後もまたさらに新しい企画をし、音楽の素晴らしさを学生たちと共に伝えていきたい」と抱負を語ってくれました。
このコンサートは月に1〜2回のペースで開催していることから、徐々に認知度も高まってきており、次回の公演を楽しみにしてくれる人も出てきました。音楽学科では、この活動を通して鹿児島に「音楽のある日常」を創出していきたいと考えています。