IUK NEWS

2023.06.01

国際文化学部

マルタ共和国島嶼大使、「島嶼研究特別講演会」開催

4月19日(水)、マルタ共和国の島嶼大使ゴッドフレー・バルダッキーノ閣下が来学し、島嶼研究特別講演会を開催しました。過去のカナダ・アメリカ大使による特別講演会を加え3回目となります。

特別講演では、島学の観点から島という概念について説明を受け、グローカルな視点を用いたアプローチによって島の価値を高めるものは何かをテーマにワークショップを通じ鹿児島における離島問題を再考。マルタ共和国は世界有数の島嶼国家であり、島という概念においては鹿児島と共通点があります。島嶼問題に直面している両地域において、持続可能な発展や共同の課題へのアプローチ方法をレクチャー頂き、海洋資源の管理や観光振興、また島嶼国同士の連携を促進すべく議論を交わしました。

当日は、大学院生を含む約50人の学生が参加し、閣下は「島を豊かにする方法を知るには、島の外に出なければならない」と話すなど、専門分野である離島に関する問題の解決策を見出すための示唆に富んだ講演に、一同魅了されました。

講演会後には、バルダッキーノ夫妻からマルタ大学創立250周年を記念する特別スタンプが施された封筒が贈呈されました。この講演会とワークショップを通じて得た新たな知識や洞察力を活かし、地域の課題に対する解決的なアプローチが実現することが期待されます。

国際文化学科・マクマレイゼミでは、アイランドキャンパス事業や種子島訪問、そして台湾での海外インターンシップを通じて「島」と関わりを深めることにより、島嶼地域の独自性や文化遺産の重要性を理解し、国際視点から持続可能な開発に取り組んでいます。