本学では、今年度より「国内インターンシップ」に課題解決コースを設置しました。社会が大きく変質を遂げる中で、将来を見通すのが年々難しくなっています。そのような状況において、これまで以上に求められるのが自ら課題を探求し解決する能力です。本コースはそのような能力を涵養し、社会の声に応える人材を育てることをねらいとしています。

課題解決コースでは、この教育目的の実現のために、アントレプレナー教育を応用しました。学生たちは協力企業から提示された課題を克服するための仮説を自ら設定し、インターンシップを通して検証。その課題を克服するビジネスプランを設計し、発表します。学生たちにはハードルが高いように見えますが、そこは担当教員がしっかりサポート。学生たちが不安に陥ることなく挑戦できるような工夫を行います。

今年度、この課題解決コースには主に経済学部から8名の意欲的な学生が参加しました。すでに自身のキャリアに必ず役立たせようという熱い思いを胸に取り組んでいます。

4月20日（木）、この意欲的な学生を対象に地元起業家による座談会形式の講演会が開催されました。講師は（株）TSグループ代表取締役の吉松良平さんです。吉松さんは究極の課題解決型組織、自衛隊のご出身で、自衛官として活躍した後、経営者に転身されました。吉松さんにご講演をお願いした理由は、氏に自衛官としても経営者としても様々な課題に臨機応変に取り組んできたご経験をお話しいただけば、必ず学生にとって学びにつながるためです。学生たちは吉松さんとの会話を通して、日ごろから問題意識を持つことの大切を深く理解し、課題解決型のインターンシップに対する意欲をより強くしたことと思います。

※　国内インターンシップ・課題解決コースの概要

◆ 概　要：国内インターンシップ・課題解決コースでは、鹿児島県内の主要産業ごとに5つのテーマを設定。テーマごとに1社ずつ協力企業を選定しました。学生たちは協力企業の設定した課題を克服するビジネスプランを考え、発表します。

◆ テーマ及び協力企業

1	エネルギー	日本ガス（株）
2	観 光	城山観光（株）
3	交 通	南国交通（株）
4	焼 酎	薩摩酒造（株）
5	6次産業化	カミチクグループ