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2023.03.24

音楽

「令和4年度 音楽学科FD公開研究会」開催

「令和4年度 音楽学科FD公開研究会」が3月8日に開催され、「声楽Ⅳ」の模擬授業参観と意見交換会が行われました。昨年度まではZOOM等を活用したオンライン授業の事例報告や他大学での取り組みなどに関する意見交換が中心でしたが、今年度は久しぶりに対面による指導法研究会となりました。

模擬授業では、今年度着任した馬原裕子准教授(ソプラノ)担当の「声楽Ⅳ(主科実技)」が公開され、和田創太さん(声楽コース2年/バリトン)に対するレッスンが45分にわたって行われました。前半では滝廉太郎 作曲《荒城の月》、後半ではモーツァルト作曲 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より〈セレナーデ〉が取り上げられ、詩の解釈、表現方法、歌唱法、全体構成などに関する入念な指導が熱心に繰り広げられました。

当日は7名の専任教員が参加し、これまでの豊かな舞台経験に基づくレッスンの成果、そして指導上のアドバイスなどが発言されました。授業を担当した馬原准教授は「着任してから1年間、私なりに試行錯誤してきたが、一番大変だったのは学生達だったのではないかと思う。ここまでよく私を信じついてきてくれたと、ただ感謝しかない。これからも学生たちの個性を大事にしながら、導いていきたい」と初年度を振り返りました。研究会担当の久保禎教授(作曲・音楽理論)は「教員からの伝授型ではなく、学生の個性や主体性を見極め、引き出しながら、固有の表現をともに創造していこうとする姿勢が印象的だった。まさに今求められる双方向型授業となっていて、学生自らの意志や能動性を大切にする指導が行われていた」と話してくれました。