IUK NEWS

2022.05.23

経済学部

経営学科・中西ゼミ3年生、お散歩&お食事支援に挑戦する

5月22日(日)、経営学科・中西ゼミの3年生13名が視覚障害者へのお散歩支援とお食事支援に挑戦しました。

障害者への支援と言えば福祉社会学部を思い浮かべます。でも、中西ゼミは経済学部のゼミナールです。今回の取り組みで学んだことはコミュニケーションです。

視覚障害者がお散歩をする際、屋外には、 段差や階段、障害物、自動車など、安全を妨げるものがたくさんありますし、方角がわかりにくい場合もあります。また、どんなに支援者が安全に気を付けていても、周囲から不安視されている場合もあります。そのため、視覚障害者とだけでなく、周囲の人たちともうまくコミュニケーションを図りながら支援しなければいけません。

一方、食事をする際は、おかずの位置関係がわかりにくいですし、おかずには柔らかい物や硬い物、啜る物や齧る物、冷たい物や熱い物など、いろいろあります。
物の状態は触ればすぐに確認できますが、おかずは触ることができません。そのため、物の位置関係だけでなく物の状態も言葉でうまく伝えなければいけません。

いずれもとても難しいことですし、日ごろの生活では気に留めることはありません。その点が今回の取り組みのポイントです。中西ゼミの3年生はこれまで視覚障害者とのさまざまな遊びを通してコミュニケーションについて学んできましたが、今回はこれまでに比べてより高度なコミュニケーション・スキルを身に着けることができました。

中西ゼミ3年の林奈菜未さんは、「視覚障害者のみなさんのお散歩やお食事をサポートした後、ゼミのみんなと取り組みを振り返ったが、日ごろの生活では気が付かないことが多く、とても勉強になった。将来の仕事と言わず、日常生活と言わず、いろいろなことにしっかり生かしていきたい」と語っています。

※ 本企画はNPO法人光の会のご協力により実施されました。