6月5日(日)、経営学科・中西ゼミの3年生がサウンドテーブルテニス(STT)で視覚障害者と対戦しました。
SSTは視覚障害者のために開発された卓球です。アイマスクをして鈴の入ったピン球を、鈴の音を頼りに打ち合います。中西ゼミ生はみんな、最初はなかなか打てませんでしたが、だんだん打てるようになりました。でも、視覚障害者のみなさんには全く歯が立ちませんでした。
健常者は、障害者に対してサポートの必要な弱い人というイメージを抱きがちですが、今回のSSTでの対戦に見られるとおり、健常者よりも障害者の方が有利な場合もあります。何が優れているかは相対的なことです。
それは健常者同士の場合も同様です。勉強が得意な人や運動が得意の人など、人それぞれ得意不得意があります。それだけに、状況ごとに能力を発揮する人も変わります。どちらが優れているということはありません。この点に気が付くことが今回の取り組みの目的です。
本取り組みを企画した中西准教授は「社会での活動は全て人と人との共同作業。さまざまな能力の人が集まり、一緒に活動する。その際に、是非今回の取り組みで学んだことを思い出してほしい」と語っています。