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2023.02.22

音楽

音楽学科「2022年度 ピアノの祭典」開催

音楽学科「2022年度 ピアノの祭典」が12月25日、「かごしま県民交流センター県民ホール」で開催されました。昨年度までは新型コロナウィルス対策のため観客制限を講じた上での開催になりましたが、今年度は感染対策に充分配慮した上で、入場制限なしで催すことができました。全体は三部で構成され、第一部は「ソリストたちの饗演 1~3年生による独奏」、第二部は「同 4年生による独奏」、第三部は「4手連弾と2台8手重奏による『メリー・クリスマス!』」と題して日頃の研鑽の成果が披露されました。

 

今年度が最後の出演となった木場希さん(ピアノ課程4年)と東さくらさん(同)は「これまで支えてくださった方々へ感謝の気持ちを込めて演奏した。興味があることにチャレンジし続け、充実した大学生活を送ることができた。卒業後も、ここで培った多くのことを糧に日々精進したい(木場さん)」、「4年間の集大成を披露する貴重な演奏会となった。残り少ない学生生活で、悔いのないようにピアノと向き合い、今後も音楽家として励んでいきたい(東さん)」と感謝の気持ちや今後の抱負を語ってくれました。

スタッフ・リーダーを務めた向田麗弥さん(ピアノ課程2年)と藤田愛生さん(同)は「開催日がクリスマスということもあり、ソロに加え、クリスマスにちなんだ連弾や合唱も取り入れるなど少し趣向を変え、盛り上がった。会場全体が温かい雰囲気に包まれ、客席の皆様と一体感を感じられる良い演奏会になった。開催にあたり、先生方や諸先輩方にも沢山のアドバイスを頂き、私自身も大変勉強になった(向田さん)」、「演奏者としてだけでなく演奏会を運営する仕事にも携わる貴重な機会となった。今後はただ演奏するだけでなく、運営に協力してくださったたくさんの方々への感謝も忘れないようにしていきたい(藤田さん)」と振り返ってくれました。

 

指導と運営に当たってきた中島一光教授(ピアノ)は「ピアノという楽器は、一人で音楽に取り組むことが多く、何かと協調していくことの大切さを学ぶ機会が少ない。ましてや、コロナ禍で、学生生活の大半を孤独に過ごすことが強要された彼らによる久しぶりの大きな演奏会となり、思いも一段と深いものになったと思う。音を奏でる者として、奏するためにはどのような準備、協調と協力が必要であるか、他者に温かい思いやりと愛を届けるために自身は何ができるのかを問う良い機会となった。この経験が各々の成長につながることを期待している」と激励しました。