IUK NEWS

2023.02.10

音楽

音楽学科が地域連携事業を発足

音楽学科では2023年度より、地域と連携した「音楽によるまちづくり」に本格的に取り組むこととなりました。その皮切りとして、1月に3ヶ所で学生と本学科教員による演奏を行いました。

1月2日(月)には、いちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館にて、「キリシマみらい+(タス)交響楽団」のヴァイオリニスト3名との共演で、声楽コースの馬原裕子准教授と和田創太さん(声楽コース2年)がモーツァルトのオペラより、アリアや二重唱を披露しました。生演奏を間近で聴くことができるという新年のサプライズ企画に、記念館を訪れた人々は大変喜び、うっとりと聞き入っていました。

1月15日(日)には、JR大隅横川駅の120周年イベントにて、山下美喜子先生(ホルン)と岡留拓斗さん(管弦打楽器演奏家課程3年・トロンボーン)と鈴木大翔さん(同3年・トランペット)が金管トリオとして演奏を行いました。霧島高校の学生と《ウィーアー!》や《キセキ》などの楽曲の共演もあり、生憎の雨模様も吹き飛ばす迫力で、イベント来訪者を魅了しました。

1月21日(土)には、桜島の東白浜サロンとセンテラスの天文館図書館で、春田智輝さん(管弦打楽器演奏家課程3年・サックス)と若手ピアニストの中村慈音さんが、ドヴォルザークの《家路》等を演奏しました。東白浜サロンでは、高齢者の方々に間近で演奏を聴いていただくとともに、サックスに関する豆知識も楽しんでもらいました。天文館図書館では、幅広い年齢層の図書館来場者が、じっくりと聴き入ったり、読書をしながら聴いたり、さまざまな場所に移動しながら聴いたりと、思い思いのスタイルで音楽を楽しんでいました。

このプロジェクトで中心となり活動し、2日に自身でも演奏した馬原裕子准教授は「音楽を勉強している学生にとって一番大切なのは、練習した成果を出せる場だと思う。今後もこのような場を作ることで、学生たちに目標ができ、良いモチベーションとなってくれることを期待する」と語ってくれました。また伊藤綾学科長(音楽学)は「高齢者や乳幼児とその保護者など、なかなかコンサートホールに足を運べない方々にも、生の演奏を届けられるのがこのプロジェクトの一番の特徴だ。この活動を通して、鹿児島県全体の音楽文化を盛り上げていきたい」と意気込みを語ってくれました。