国際文化学科の中園聡教授(考古学)研究室が、2023年1月3日付南日本新聞朝刊(1面)記事に掲載されました。
記事には、「江戸時代に作られた薩摩焼の仁王像が明治初年の廃仏毀釈により破壊された後、長年日置市美山の玉山神社で破片が散乱した状態だったが、2022年12月に日置市教育委員会へ寄贈され調査を開始。この調査に中園研究室が3D計測データに基づき、コンピュータで破片をつなげたり、蛍光エックス線分析で含有量が江戸期の苗代川系の薩摩焼と一致したりと大きく貢献したことにより、今回の発見につながった」(要約)と書かれています。
今回の調査は考古学実験室に備わっている蛍光X線分析装置や3D計測システムなどを駆使して実施。中園教授は「学生や研究員の協力のもと、科研費で開発した新技術や視点を活かして調査を進めることで当時の優れた造形技術がわかってきた。日置市教育委員会の文化財担当で本学大学院の博士後期課程にも所属する下小牧潤さんら、同市職員の熱意と活躍も成果に大きく貢献した。今後も行政や地域と連携して埋もれた文化財に光を当てていきたい」と調査を振り返り抱負を語りました。