IUK NEWS

2022.10.27

経済学部

経済学科・松本ゼミ 指宿・山川でフィールドワーク~鰹節製造と「道の駅」に学ぶ~

10月22日(土)、経済学科の松本ゼミの2・3年生15名が指宿市を訪れ、地域経済の現状と課題について理解を深めるために、特産品の鰹節の製造現場と地域産業振興の拠点となる「道の駅」でフィールドワークを行いました。

山川港の(有)坂井商店では、坂井弘明社長から鰹節の製造工程や指宿鰹節のブランド化の取り組み、産地である枕崎や焼津との違いなどについて説明していただきました。その後、指宿市役所山川庁舎へ場所を移して鰹節削りを体験。山川水産加工業協同組合の野村参事から鰹節製造にともなって出る廃棄物の肥料化の取り組みや海外展開の苦労などについてお話をうかがいました。

指宿市商工水産課の竹内主幹と大小田主査からは市内にある二つの「道の駅」の設置経緯や運営体制、コロナ禍前後の経営などについて、ふるさと納税室の上田室長からは農業を含む地域産業の現状と地元産品の販路開拓などの振興策についてお話をうかがいました。その後、道の駅山川港活お海道と道の駅いぶすきを訪れ、店舗や周辺施設の様子、品揃えの特徴などにについて視察しました。

学生は次のような感想を述べています。

「鰹節といえば枕崎のイメージだったが、指宿の鰹節についても知ることができました。地域が生き残っていくためには関東・関西への産品の出荷が大切だということを学びました」(経営学科2年 髙江冬馬)、「鰹節を削るのは初めての経験でしたが、想像していたよりも簡単で楽しかったです。指宿市による生産者支援の取り組みは、産品と消費者とを繋ぐ素晴らしいものだと感じました」(経済学科3年 堂原歌乃)、「地域振興について様々な取り組みや当事者の方々の思いを聞くことができました。昨今の円安の影響はピンチではあるが逆にチャンスとも言えるという言葉が印象的でした」(経済学科2年 前畠健吾)、「指宿の鰹節は都市部を中心に販路拡大を進めていることを知りました。後日、大手コンビニで「指宿産の鰹節使用」と強調されたおでんを見つけ、取り組みの拡大力に感心しました」(経済学科3年 平井千聖)

質問に丁寧にご対応いただき、指宿市の地域産業について理解を深めることができました。提供していただいた資料も参考にしながら、フィールドワークの成果はレポートにまとめる予定です。