IUK NEWS

2022.07.07

経済学部

垂水市で課題解決型のフィールドワークを実施

垂水市寄附講座の一環で実施している課題解決型のフィールドワークが、6月18日と25日の2日間にわたって垂水市で行われ、経済学科の松本ゼミを中心に23名が参加しました。

今回は「中学生の修学旅行誘致プランを考える」がテーマ。近年では修学旅行が、「総合的な学習」の取り組みとして、訪れた地域ならではのモノ・コトの体験を重視した探求学習の機会となっています。そうしたニーズと垂水の地域資源を結びつけることを狙いとして、垂水市の企業や観光施設である道の駅などを視察し、誘致プランを具体的に考えるなかで、地域への理解を深め、地域の特色を活かしたアイデアを提案しようと企画しました。

6月18日は、垂水市にある温泉水の製造・販売を手掛けるエスオーシー株式会社と株式会社財宝の商品や業務内容について、さらに垂水市役所職員より地域振興や観光振興に取り組む市役所の業務などについて話を伺いました。

6月25日は、ブリ冷蔵品の製造加工・販売を行うアクアブルー株式会社を訪問し、輸出量日本一を誇る垂水のブリの養殖について話を伺い、漁場での餌やりを見学。観光拠点である「道の駅たるみずはまびら」では、道の駅の事業展開について話を伺って、地元の食材を使った海鮮丼を食し、「森の駅たるみず」へ移動。緑豊かな渓谷にある森の駅の施設を借りて、ワークショップを行いました。

ワークショップでは、初めに垂水市の尾脇雅弥市長の講話と本学の大久保幸夫学長のあいさつがあり、その後、3つのグループに分かれて、活用できる地域資源や地域の受け入れ体制、どのような中学生をターゲットにするかなど、様々な意見を出し合い、最終的にまとまった誘致プランを発表しました。

最後に、垂水市役所企画政策課長の二川隆志氏が「各グループが地域の資源を活かしたプランを発表してくれて参考になった。提案いただいたプランを実現できないか検討したい」と講評。経済学科3年の松元颯汰さん(鹿児島修学館高校出身)は、「充実した貴重な経験をさせてもらった。質問する時間が足りなかったので、今後さらに質問し、他の地域と比較するなどして卒業論文にまとめたい。公務員を目指しているため、今回の活動を進路の参考にしたい」と話しました。