IUK NEWS

2022.10.03

経済学部

経済学科・松本ゼミ 鹿児島市南部清掃工場でエネルギーの地産地消を学ぶ

9月28日、経済学科の松本准教授とゼミ生が、地域経済循環を廃棄物とエネルギーの観点から学ぶために、谷山港にある鹿児島市南部清掃工場を訪問しました。清掃工場を運営するグリーンパーク鹿児島(株)の職員の方の案内で施設を見学し、施設の設備や運営等について詳しくお話をうかがいました。

昨年に建て替えられて新しくなった清掃工場では、可燃ごみの焼却時の熱を利用した発電を行って施設内での消費や売電に充てるだけでなく、生ごみや紙類等を発酵させて生成したメタンガスをガス会社へ売却しています。このガスは都市ガスの一部として再利用されており、このような官民共同による資源循環事業は全国初のとりくみとして注目を集めています。

今回の見学では、エネルギーの再利用や化石燃料の削減を目指すエネルギー地産地消の取り組みを見ることができました。SDGsや環境保全の観点からみても素晴らしく、焼却施設で発電を行うことで災害による停電にも備えていると知り感心しました。また、施設では最先端の技術を用いて環境汚染を抑えていますが、まだCO2排出などの課題があることも知りました。CO2をエタノールに変換する研究もあると聞き、今後の動向に期待したいと思いました。

ゴミからエネルギーを取り出す技術について知りましたが、同時にゴミとして多くのエネルギーを捨てている現状に気づきました。ゴミの削減やリサイクルに力を入れたいと改めて感じました。

(経済学科4年 山下雅司、経済学科3年 平野良太・程内拓海・弓場拓海)