国際文化学部音楽学科による「2025年度 学生定期演奏会」が10月27日、谷山サザンホールで開催されました。同演奏会は昨年度より「学生の自主性を尊重し、学生自身が主体的に作り上げるアンサンブル演奏会」と位置づけられ、構想・準備・渉外・運営のすべてを学生自身で行いました。プログラムはピアノ重奏、室内楽、重唱、合唱による12の演目で構成されました。会場には学生・卒業生のほか、ご家族や友人、教職員など多くの方々が駆け付け、日ごろの研鑽の成果を鑑賞しました。
スタッフ代表として全体を統括した坂井響さん(トロンボーン3年)は「昨年度は出演者として参加したが、今年度は学生リーダーとして運営に携わらせて頂いた。慣れないことばかりで苦労も多かったが、実際に自分たちで運営を行うことで、一つの演奏会をどれだけの人が支えているのか、どれだけの業務が行われているかを知ることができた。演奏会が無事に行われることの有り難みを身にしみて感じることができた。学生のうちにこのような経験ができたことは、将来への大きな財産になったと思う。音楽を学ぶ身として、演奏会が行われることを当たり前だと思わず、演奏会に関わってくださる方々へ感謝の気持ちを忘れずにいたい」と振り返ってくれました。
また、教員担当の馬原裕子准教授(ソプラノ)は「今年は40名という、音楽学科の学生の大半を占める人数が出演してくれたことにより、とても多彩なプログラムで演奏会を開催することが出来た。スタッフの学生達も皆、一生懸命に力を合わせて成功まで導いてくれた。この経験は必ずそれぞれの学生達の糧となり、未来へと導いてくれるものと信じている」と学生たちの真摯な取り組みを讃えていました。
出演者からも次のメッセージが届いています。
<重唱>
◇岩下 美月(声楽〈ソプラノ〉4年)
今回の演奏を通して、仲間と一つの舞台を作り上げることの楽しさを改めて実感した。オペ ラ《ヘンゼルとグレーテル》の理解を深め、役について研究し、歌と動きにどう活かせるか を考えながら練習に取り組んだ。また、4年間、多くのイベントや演奏会に出演する機会を得られたことに感謝している。学んだ経験を忘れることなく、今後に繋げていきたい。
<サクソフォン六重奏>
◇山口 卓磨(サクソフォン3年)
聴いてくださる方々に楽しんで貰えるような演奏ができた。練習の時から、常に自分達の演奏を客観的に聴くよう努めた。今後、各個人がアンサンブルをする際の課題が多く見つかり、確かな経験値になる舞台となった。六重奏で出演できたこと、機会を頂けたことに感謝しながら、これからも励んでいきたい。
<フルート三重奏>
◇松崎 智香(フルート3年)
アンサンブルを通して、みんなで一つの音楽を作り上げる楽しさを感じることができた。ま た、学年の枠を超えて演奏できたことも貴重な経験となった。いつも支えてくださる人々への感謝の気持ちを忘れず、来年度の学生定期演奏会でまた演奏ができるよう日々努力していきたい。
