今年の夏は、鹿児島県でも線状降水帯の発生による被災や台風被害などがありました。
社会福祉学科では社会福祉士の資格取得を目指す学生が、8月上旬からソーシャルワーク実習に取り組みました。その最中に、大雨等の被害を受けた実習施設もありました。災害ボランティアセンターの立ち上げや実習施設の被災という体験を通して、通常の実習とは異なる体験をとおして、多くのことを学んでいました。以下は、学生のコメントです。
【武安 俊美】(霧島市社会福祉協議会)
全国の災害支援を行っているOPEN JAPANの方の、「泥を見ずに人を見よ」という言葉が印象に残っています。ボランティアでは作業につい目を向けてしまいがちですが、被災者の気持ちや個別の状況などに目を向けて寄り添いながら行うことが大切だと理解しました。私は初めて災害を目の当たりにしましたが、全国からNPOなどの災害支援の方や、県社協・他の地域社協職員、市外からの多くのボランティアなど、本当にたくさんの方の協力を得て復興作業が行われているのだと実感しました。
【山口 梨奈】(生活支援センターさちかぜ)
姶良市の今回の水害により、多くの世帯で断水が起きました。その影響でお風呂に入ることが困難な重度心身障害の方へ、時間を決めて法人内の使えるお風呂を無料開放するなど、緊急時の対応を通して地域交流に繋がっていることを学びました。また、利用者さんへ安否確認を行い断水している方へ生活用水の配給を行いました。相談支援では安否確認も重要ですが、利用者さんのその後の生活を見据えた対応が必要であることを学びました。
【瀧崎 蓮斗】(霧島市社会福祉協議会)
災害ボランティアセンターでの実習では、被災された方とボランティアの方たちを「つなぐ」役割を災害ボランティアセンターが担っていることを体験することが出来ました。ボランティアの受付や寄せられたニーズの整理、ニーズ把握のための調査など多くの人が協力し合う仕組みを学び、支援を支える災害ボランティアセンターの大切さを実感しました。