IUK NEWS

2025.07.28

経済学部

経済学科 グループワーク&レポート「ジェンダー不平等の解消にむけて」

経済学科の「新入生ゼミナールI」は、1年生が大学の学びに慣れることを目的にしたプログラムに組んでいます。図書館ガイダンスやアカデミックライティング講座などのほか、クラスごとにグループワークやレポート作成に取り組みます。

5月、松本俊哉准教授が担当するクラスでは、レポートのテーマを探すためにブレインストーミングやKJ法を用いたグループワークに取り組みました。学生が注目する現代日本の社会問題は、「環境問題」と「ジェンダー不平等(男女格差)」。どちらもSDGsとも関わる大切なテーマですが、普段の授業では学ぶ機会が少ないジェンダー不平等をレポートの課題に決めました。

6月、レポート作成に向けてジェンダー問題について理解を深めるためのディスカッションを行いました。テーマは、「クラスに女性が4名。4つのグループを作るとき、女性をどのように配置するのがよい?」というもの。「各グループに1名ずつ」「2グループに2名ずつ」「1グループに4名をまとめる」といった意見が出されました。「各グループに1名ずつ」とする理由は、「男性だけよりも女性もいた方が違った意見が聞けてよい」ということでした。一見すると合理的なようですが、男性本位の考え方なのかもしれません。最初は「1グループに4名」にし、慣れてきたら別の分け方も考えるのがよいといった意見もありました。何が正解かはわかりません。だからこそ、皆が対等に前向きに話し合うことが大切です。

7月、学生たちは「ジェンダー不平等の改善のために何をすべきか」、それぞれの観点からレポートを作成しています。教育のあり方、賃金格差の解消、育休・産休の取得についてなど議論すべきことはたくさんありそうです。はたしてどんなレポートにまとまるか楽しみです。