3月17日、2024年度経済学科研究会を開催しました。この研究会は、学科教員の研究交流を目的に定期的に開催してきました。今回は、今年度末で退職される八木正教授に「鹿児島の環境問題・環境政策と市民運動」と題して講演していただきました。
講演の内容は、鹿児島における具体的な事例を取り上げながら、自然環境保護、廃棄物・リサイクル政策、化学物質汚染やエネルギー政策の課題など広範囲にわたりました。調査研究の対象としての環境問題にとどまらず、市民の立場から関わってきた再生可能エネルギーや有機農業の活動についても触れられました。最後は、二酸化炭素排出削減を実現した「エコハウス」を建てて暮らしている生活実践にまで話は広がりました。
環境やエネルギーの問題を考えるとき、鹿児島は様々な課題を抱えていますが、同時に先進的な事例も多く存在します。講演タイトルにあるように市民運動が大きな役割を果たしてきたことを学ぶことができましたし、一人ひとりの実践の積み重ねがとても大切であることを実感する講演になりました。