IUK NEWS

2025.01.31

大学院

国際文化研究科マクマレイ教授、 統計専門誌CHANCEにて出版

アメリカ統計協会 (ASA) は、統計学と統計分析の研究と実践に専念する統計学者のための主要な専門組織とされており、米国内統計データを使用して科学、教育、社会を発展させることに関心のある人々を対象とした専門誌です。ノースカロライナ州立大学准教授、チャールズ・スミス氏と国際文化研究科のマクマレイ教授は、推論統計学と世界俳句の類似点と相違点、双方異なる専門分野を掛け合わせた共同作業で実現されたものです。スミス先生は本学にて2023年12月1日に本学国際交流委員会主催の講演会「学生の国際感覚・推論統計とグローバル俳句の類似点と相違点」にて講演を行っています。当時通訳は現在大学院生の原有輝さんが行いました。

推論統計学×俳句の瞬間

本稿では統計学と俳句の類似点と相違点を例に挙げながら、「はっ!」とする出来事は、視点が変わる経験であると説明がなされ、特に新たな俳句文化の一つであるポップカルチャーにおける俳句(ポップ俳句)や、古典的な俳句が持つ感覚的・直感的な特性についても触れています。俳句は、視覚だけでなく嗅覚、聴覚、触覚、味覚といった多感覚を通じて豊かなイメージを創造する一方、統計学が重視する正確性や精密性とは異なり、曖昧さや多義性を含むことが特徴であるとされています。本稿を通じて、俳句の持つ簡潔な表現力や多義的な解釈は、統計学における次元削減や視覚化と共通することがあるそうです。異なる視点から見る英語俳句の世界、そこには英語俳句の世界を深堀する新たな視点を得ることが可能です。