小学校の教師を目指す児童学科鮫島ゼミ3年生14名、4年生11名が、今年も鹿児島大学教育学部附属小学校の理科部の先生方のご厚意で、理科授業参観と理科授業に関する研究協議を行いました。
事前に理科学習指導案(4年単元「物の体積と温度」、5年単元「ふりこのきまり」)をもとに教材分析や予備実験等を行い、具体的な質問等も準備して当日を迎えました。
附属小学校の斎藤教諭が「物の体積と温度」、小瀬教諭が「ふりこのきまり」を隣り合う第1と第2理科室で同時に授業されたので、学生は、子ども主体で対話的で深い学びのある質の高い二つの授業を参観することができ、子どもが問題解決に向けて生き生きと活動する姿に感動していました。授業後は、理科部の先生方3名が、ゼミ生からの質問に丁寧に対応して下さり、授業づくりだけでなく、学級経営、教師としての魅力や苦労などについても多くのことを教えていただき、教職への意欲をより高める時間となりました。
今春教壇に立つ川野さんは、「教師が学ばせたいことと子どもたちが学びたいことの方向性がそれていた場合の対処について質問すると『教師が学ばせたいことを子どもたちに無理に押し付けるのではなく、子どもたちが学びたいことと教師が学ばせたいことの中間まで寄せ合って近くなったら妥協する』と齋藤先生は教えてくださった。あくまでも、子どもたちが学びたいということを大切にして、教師としての学ばせたいことを近くまでもっていくことが大切だということを改めて学ぶことでした」とまとめていました。