9月10日(水)、経営学科・中西ゼミの4年生が、卒業課題として、「課題解決型卒業旅行」を実施しました。
「課題解決型卒業旅行」は、中西ゼミが鹿児島県を代表する6次産業企業、(株)カミチクホールディングスのご協力により毎年行っている卒業課題で、中西孝平教授より提示された課題を踏まえ、同社の農業関連施設を見学し、課題解決の方策を考える取り組みです。
今年度は、同社の創業者、上村昌志会長から「日本の農業に対する熱い思い」を伺ったうえで、その思いの詰まったお歳暮商品を考え、商品企画書にまとめます。
現在、日本の農業は、農業者の高齢化が急速に進み、就農人口は減少しています。そのことに加え、飼料のほとんどを輸入に依存する畜産業では、円安により飼料価格が高騰しているほか、近年は動物福祉の大切さが声高に叫ばれ、産業動物への配慮と食肉製品を大切にいただくことが求められています。
このような状況において、上村会長の思いの詰まったお歳暮商品はどのような商品であるべきなのか。これは非常に難しい課題です。
この日、中西ゼミの4年生は、学内で上村会長の講話を聴いた後、飼料製造施設の「TMRセンター」、牛の肥育施設の「金峰農場」及び「肉の直売所・吹上」の3か所を見学しました。中西ゼミ生は、上村会長の思いを踏まえ、商品企画を念頭に同社社員の説明をしっかり聴いていました。
「課題解決型卒業旅行」に参加した中西ゼミ4年の梶尾海斗さんは「私は北海道出身で鹿児島育ち。どちらも農業の盛んな地域なので、以前から食や農に関心があった。上村会長のお話も農業関連施設もとても興味深く、とても勉強になった。今回学んだことをしっかりふりかえり、商品企画書としてまとめたい」と語っています。
※ 本取り組みの成果報告会は12月4日(木)に学内で開催予定です。