鹿児島国際大学

鹿国大のチカラ 教員紹介

社会福祉学科

松元泰英教授

重度障害児の教育
医療との連携策探る

担当科目について

「特別支援教育総論」「知的障害児の生理と病理」「重複障害児教育総論」「演習」などを担当しています。私自身の特別支援学校勤務での経験を生かして、なるべく学校現場で生かせる力を付けられるような授業を心掛けています。また、教師としての知識・技能だけでなく、社会人としての生きる力についても、講義の中で折に触れ、話すようにしています。

研究内容について

中心に研究してきたのは、重度・重複障害児の教育についてです。近年の周産期医療の発展や学校現場への医療的ケアの導入などにより、今後、ますます学校現場の子どもの障害は重度・重複化、多様化していくことは間違いありません。

このような子どもへの教育にとって、医療との連携は不可欠なものです。医療と教育のより密な連携により、障害が重度な子どもでも成長が期待できると感じています。今後は本学の福祉の力を絡ませながら、子どもの成長を促すことができればと考えています。

学生の皆さんへ

学生の皆さん、大学からの生活は、高校までの生活とは大きく異なります。高校までは、目の前に敷かれたレールをただひたすらに走れば良かったのですが、今後は、自分の目の前にレールを敷くことから始まります。レールを敷いて走り出し、自分自身で評価しないといけません。

自分の行きたい方向ではないと感じると、他のレールを敷き直すのか、それとも我慢しながら走り続けるのか、正解は誰にも分かりません。この正解を見極める力と決断力が最も大切になってくると思います。どのようにしたらこの力は身に付くのかは、私も分かりません。今後、学生の皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

原口講師

児童学科

原口 恵講師

よりよい保育や教育に
資する心理学的知見探る

担当科目について

「子どもの育ちと文化」「発達心理学Ⅰ・Ⅱ」「教育心理学」「行動観察演習」などのほか、保育士資格取得希望者のための「保育実習指導」を担当しています。

専門について

専門領域は心理学です。現在は幼稚園や保育所と関わりながら、子どもの言葉の発達や動機づけ、自己肯定感について研究しています。現場では、うまく活動に入れなかったりお友達との関わりがうまくいかなかったりする子どもへの対応や、子どもがやる気を持って活動するための指導のあり方など様々な課題があることに気がつきます。よりよい保育や教育に貢献できるような心理学的知見を探っていきたいと考えています。

学生の皆さんへ

学生の皆さんには、どんなものでも自分の糧になると思って大学生活を送ってもらいたいと思っています。高校生までの授業科目とは違った勉強ばかりで戸惑うこともあるかと思いますが、真摯に向き合うことでその学問の面白い部分が見えてくるはずです。いろいろな方向に興味関心を持って取り組み、知らないことを知っていくことの楽しさや喜びをたくさん感じ取ってほしいです。

私が高校生の頃、担任だった先生に「『わかる』というのは『つながる』ということだ」と言われたことがあります。そのときはピンときていなかったのですが、心理学を学ぶ中で、記憶とは自分が持っている知識に新しい情報を関連付けていくことだと知り、ああそういうことかと腑に落ちました。さらに、過去に学んだことは時間差で自分の中に落ち着く場合もあるということも知りました。学問に即効性を求めず、未来の自分への贈り物だと思って多くのことを見聞きしてもらいたいと思います。

内山講師

児童学科

内山 仁講師

対話し変わることが「学び」
教師になりたい学生を支援

授業について

教育学を専攻し、教職課程の授業を担当しています。教員免許取得を目指して、教育実習までのプログラムを担当するとともに、教員採用試験合格に向けての支援を行っています。

「教育学概論」や「教育課程論」、「教育方法」といった授業では、毎回、グループ活動を取り入れています。様々な人と協働することは、教職のみならず、大卒として就職するあらゆる企業に求められる「チカラ」だと考えています。近年は人工知能が話題になっていますが、人々の協働(協同)がもたらす高度な達成は今後さらに求められていくでしょう。

ゼミについて

担当するゼミは「教育学ゼミ」ですが、対象は狭い意味の教育にとどまりません。私たちは毎日、様々な人と出会い、対話し、影響を受けながら生きています。また、人そのものではなく、音楽や映画、文学などの芸術作品、季節の変化や自然からも影響を受け、変化しながら生きています。このように、出会い、対話し、変わっていくことが「学び」であると私は考えています。ゼミの学生たちは多様な研究課題を見つけていくことでしょう。

学外の活動について

学外においては、鹿児島の小学校、中学校、高校の先生方と協働して、授業改善に取り組んでいます。私自身の大学の授業と同様に、グループ活動を取り入れた対話のある学びの創造を目指しています。現在のところ、鹿児島市の他に、鹿屋市、大崎町、曽於市の学校に関わっています。学校が変わり、子どもたちの表情が変わっていくのを見るのは嬉しいものです。

今後について

私は今年度、北京、上海、台北を訪れ、現地の教師たちと交流しました。教育を通じて微力ながら国際協調に貢献できればと思っています。

音楽学科

伊藤 綾准教授

多分野との関連性か
音楽とは何かを考察

担当科目について

音楽学科の学生を対象に「ソルフェージュ」、「音楽史」、「音楽学概論・特講」、「演習」などを教えています。

「音楽」というジャンルは「想像の産物であり、浮世離れしたもの」として理解されることが多いのですが、実際には歴史、政治、宗教、哲学、文学、美術、建築など多分野と密接に関わっており、芸術音楽を真に理解し演奏するためには、学際的な知識が求められます。

専門について

私の専門である「音楽学」とは、あらゆる分野との関連性から、音楽とは何かを考察し、具体的に明らかにしていく学問です。最近は、マックス・レーガーというドイツ人作曲家の歌曲を中心に、言葉と音楽の関係について研究しています。この作曲家は残念ながら日本ではほとんど知られていないので、その素晴らしさを多くの方々に知ってもらうためのミニコンサートなども開催しています。

今後はレーガーに関する企画展とコンサートを組み合わせることなどを予定しており、視覚的にも聴覚的にもこの作曲家と作品を広めていくとともに、他の作曲家との比較分析を通し、レーガーの独自性を明らかにしていきたいと考えています。

学生の皆さんへ

学生の皆さんのほとんどは、高校までの勉強で「正解」が存在する問題のみに取り組んできたと思います。しかし、世の中には「正解」が存在しないものの方が多く、ある場面では「正解」であっても、状況が変われば「不正解」になることも多々あります。

大学は洞察力と思考力を身につける場所ですから、教員や友人と大いに意見交換し、自分の考えを伝える力、様々な考えを咀嚼(そしゃく)する力を身につけて、社会へと羽ばたいて行って欲しいと思います。

児童学科

中村ますみ准教授

人と人をつなぐ
音楽づくりを研究

担当科目について

担当科目は、「音楽入門」「音楽」「ピアノ伴奏法」「音楽科教育法」「合唱」「合奏」。また、音楽学科で「音楽療法(基礎)」「音楽療法概論」を担当しています。

「分かりやすい授業」は当然の目標ですが、学生たちが自らの考えを深化させる場面をどう作るかを心がけています。そのために、授業に「聞く」「書く」「話す」「話し合う」「聴く」「歌う・演奏する」「(手拍子やステップなどで)表現する」などをバランスよく配置し、感覚的な理解も含め、学生が自己の到達度を確認しながら学べるように進めています。

また、音楽は、あいまいで何が正答か分かりにくい面もありますが、学生たちの表現したことに対しては、私自身の評価の観点を明確に示し、次のステップに上がるための助言を、分かりやすく伝えるよう努力しています。

ゼミについて

ゼミでは、学生たちと多くの場所に出かけて、様々な音楽活動を行っています。幼稚園や施設、小学校、街中の音楽祭など、多くの方々との出会いが学生たちの意欲につながっていると思います。

提供される音楽に誰もが思わず入り込んでしまう、そんな音楽や活動の形はどうあればよいのか、音楽療法を通して長年研究してきたことが、今、「音楽づくり」の指導にも活かされています。平成20年度から小学校学習指導要領に明記されている「音楽づくり」には、物語に音楽を付ける活動もありますが、今秋出版される創作民話『雪ばじょ』にテーマ曲や演奏例の楽譜を収めました。音楽の使い方について言葉で伝えることの難しさをあらためて感じています。

さらに研究フィールドに「子育て支援」の場を加え、人々の交流のツールとして音楽が活用されることを目指したいと思います。

社会福祉学科

小窪輝吉教授

「集団」の心理学を研究
「社会的手抜き」に関心

担当科目について

「社会心理学」「心理学概論」「社会福祉調査」「情報処理」などを担当しています。心理学はデータをもとに研究します。データ収集法として実験、調査、観察、面接などを用います。その縁で今、「社会福祉調査」を担当しています。昔はデータ処理を手計算でしていました。パソコンが登場するとそれに飛びついた一人が私で、その縁で今、「情報処理」も担当しています。私の場合、現在の担当科目はすべて心理学から始まっています。

心理学の授業では基礎理論を概説する中で、例えば「私たちが見ている世界は現実そのものである」「悪いことをするのは悪い人である」などの考えが、ある面で正しく、ある面で誤っていることを理解してもらいます。

研究について

研究については、「集団パフォーマンスに関する実験社会心理学的研究」をやってきました。中でも、みんなで仕事をする場合、一人で仕事をする時よりもあまり努力しなくなる「社会的手抜き」に関心を持っています。今後も「集団は一人に勝るか?」という課題に取り組んでいくつもりです。

そのほか、社会福祉学科に所属しているおかげで「島嶼高齢者の生活と福祉に関する研究」に参加させてもらい、多くの共同研究をする機会を得ました。海は島々を結ぶ半面、島の日常生活を厳しく隔てることを実感。シマ(集落)の中で支え合いながら生き生きと過ごしている高齢者の姿が印象的でした。少し先の夢ですが、島嶼集落の調査で学んだことを生かして自分の故郷で地域支えあい活動に関わってみたいと思っています。

学生の皆さん、自分のしたいことは頭の中だけではなく、経験の中で見つかることがあります。学生時代はいろんなところを覗いてみてください。

経済学科

八木 正教授

自然エネルギーやリサイクル
循環型社会実現に向けて研究

担当科目について

演習のほか、環境経済論、地方財政論、経済地理学などを担当しています。授業では、プリントや視聴覚教材などを使い、レスポンスシートも活用して、学生たちが実態を知り、より深い理解ができるように心がけています。

研究について

最近の研究の中心の一つは自然(再生可能)エネルギーについてです。脱化石燃料、脱原発の持続可能な循環型社会を実現するためには、自然エネルギーを拡大していかなければいけませんが、日本では大規模水力を含めてもまだ12.6%(2014年度)にすぎません。ただ、鹿児島県は自然エネルギー供給量で全国第4位、太陽光・風力・地熱・小水力・バイオマス等、いずれも高いポテンシャルがあります。

また、廃棄物・リサイクル問題もテーマの一つです。日本全体の一般廃棄物のリサイクル率は、ここ数年20%前後にとどまっています。鹿児島市はそれよりも低い15%。その一方で、鹿児島県には、リサイクル率80%で全国の市町村第1位の大崎町、75%でずっと第2位だった志布志市があり、住民が協力して、生ごみなど徹底した分別を行っています。

全体として現状は不十分ですが、将来への希望の光も見えており、先進例をいかに日本全体に広げていくか、研究を進めています。

自宅を、太陽光発電やOMソーラー、雨水タンク、コンポストボックスなどを取り入れたエコハウスにし、環境家計簿をつけるなど、二酸化炭素排出量削減に取り組んでいます。また、自然エネルギーを普及して行くために、太陽光発電や小水力発電を行う会社や団体の運営などにもかかわってきました。そして、循環型社会の主体となって活躍する学生を育て、その実現に貢献したいと思っています。

西講師

経済学部経営学科

西 宏樹講師

「超」最新、顧客起点の
マーケティングを研究

担当科目について

担当科目は、「マーケティング論Ⅰ」「マーケティング論Ⅱ」「経営特講Ⅰ」「ビジネスデータ処理」「基礎演習」「新入生ゼミナール」です。大学院(経済学研究科地域経済政策専攻)では、「マーケティング」を担当しています。アクティブラーニングの概念を取り入れ、共に学びあえる授業にすることを目指しています。

演習について

演習では、文献リーディングやディスカッション、フィールドワークなどを通して、マーケティングの考え方や知識を学びます。フィールドワークに関して言えば、ショッピングモールや商店街、道の駅などを巡ります。理論だけでなく、実際の現場での「生のマーケティング」に触れることも、とても大事であると考えています。

研究について

私は、新しい北米・北欧学派のマーケティング研究に取り組んでいます。これまでのマーケティングは、「自社商品を売るには…」という企業側の視点から捉えられてきました。しかし、最近では、「顧客が幸せになるには…」という顧客側の視点からマーケティング全体を捉え直そうとする試みがなされています。

この革新的な研究に取り組んでいるのは、九州では私だけです。「マーケティング論Ⅱ」や演習の科目では、伝統的なマーケティングを踏まえた上で、こうした最前線のマーケティングを紹介します。「超」最新のマーケティングの考え方や知識は、九州ではココでしか学べません。老若男女を問わず、興味・関心のある方は是非受講していただきたいと思います。

学生の皆さんへ

最後に学生の皆さん、大学の4年間は本当にあっという間です。「将来の自分」を常にイメージし、その実現に向かって一日一日を大事に過ごしてください。共に学び、一緒に成長していきましょう。

大西教授

国際文化学科

大西 智和教授

南九州古墳時代の
食生活の実態研究

担当科目について

考古学関係や博物館学芸員養成課程に関わる科目の授業や実習を担当しています。

考古学は皆さんにとってあまりなじみのない分野かもしれません。ということで、入門的な内容の「考古学概論」、考古学の研究方法について学ぶ「考古学研究法」、考古学と現代社会や地域との関わりを考える「地域と考古学」といった科目で基礎から応用まで学ぶことができます。さらにゼミや実習で、考古学の技術や研究法を実践してもらっています。

考古学は「人類が残したモノを資料として、過去を研究する学問」で、「モノ」を対象とするところに大きな特徴があります。当然、考古学ならではの方法というものはありますが、研究の枠組みは他の学問と同様です。むしろ、考古学は様々な学問から成り立っていることや、フィールドワークと不可分な性格などから、広い視野を持った、応用力に富んだ力をつけてもらえると考えています。

担当科目を通じて目指す教育のポリシーは、「自立した人間の形成」。具体的には、自分で問題を見出し、問題を解決できる能力を身につけてもらうことです。

最近の研究について

最近は、南九州の古墳時代(今から約1700~1400年前)を中心とした当時の食生活の実態を、遺跡から採取した土に含まれる炭化種子、土器に残された種子などの痕跡、土器や石器に残されたデンプンの種類、土器の内外面に残されたススやコゲ、人骨などの分析を通して探る研究をそれぞれの分野の研究者と協力しながら進めています。今後は、さらに時代や地域を広げて、古墳が少ない南九州と古墳がたくさん作られる地域との違いが、食生活に表れているのかどうかを明らかにしたいと考えています。

児童学科

帖佐尚人講師

道徳教育の根本を
倫理学から読み解く

担当科目について

主に小学校の教職課程科目を担当しています。特に、「道徳教育の指導法」や「生活指導・進路指導」、「特別活動」など、子どもの人格形成に深く関係する科目が中心です。

研究について

研究に関しては、学校と関係機関(警察等)との連携による生徒指導の在り方や、アメリカにおける学校拠点型保健センター(SBHC)の日本への導入可能性の検討といったテーマに取り組みつつも、主たる関心は教育倫理学構築のための基礎的研究にあります。つまり、倫理学(道徳哲学)の知見をどう教育学に応用していくか、というのが私の最大の研究テーマです。

現在、小中学校における道徳の教科化が進められていますが、そこで目指されているのは、ともすれば「読み物資料の心情理解一辺倒」に陥りがちであった道徳の授業から、「考える道徳」「議論する道徳」の授業へと転換を図ることです。子ども達の道徳的な心情を豊かにすることはもちろん大切ですが、それにとどまらず、道徳的な思考力・判断力をいかに育成してくか、その力量がいま教師に問われているのです。

「なぜ人を殺してはいけないのか」「なぜ子どもは煙草を吸ってはいけないのか」「嘘は絶対についてはいけないのか」。このような素朴な問いに、あなたはどう答えるでしょうか。教師は、子ども達のこうした問い掛けや疑問に、確かな根拠と説得力を持って答えられねばなりません。

そして、その確かな根拠と説得力を与えてくれるものこそが倫理学です。倫理学と聞くと難しそうに思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。ぜひ授業等で学びを深めるなかで、自らの道徳的な思考力・判断力を高めていっていただければと思います。

岩崎准教授

社会福祉学科

岩崎房子准教授

医療系と介護過程の授業強化
福祉の現場が求める人材育成

担当科目について

担当科目は、主に介護福祉士養成課程科目の「こころとからだのしくみ」「医学一般」「医療的ケア」「認知症の理解」「発達と老化の理解」「生活援助技術」「介護過程」「介護実習」「演習」などです。

4年制大学で介護福祉を学ぶ最大の特徴は、介護福祉を学んだ社会福祉士、社会福祉を学んだ介護福祉士になるということです。まさに福祉の現場が求めている人材です。根拠に基づく介護を提供するために必要な医療の知識と、介護を必要とする人と家族の思いやニーズを汲み取る観察力やアセスメント力を身に付けておくことが重要であると考えます。そのため、特に医療系の授業と「介護過程」の授業に力を入れています。「介護過程」は、定時の授業に加え、介護実習時にも利用者様を通して展開していきます。「介護過程」とは、質の高い介護を実践するためのプロセスを意味し、そのプロセスはアセスメント、課題の明確化、計画、実施、評価です。専門知識に基づき、客観的であることが必要とされ、課題達成のための根拠を明確にする思考が重要となります。

研究について

私は現在、「島嶼地域における地域づくり」の研究を行っています。最近は、医療や介護サービスの乏しい離島での介護資源の活用を意図し、集落の方々に介護の知識・技術や認知症の理解を広めるために「介護教室」を実施しています。

今後は、現在の研究の延長として、在宅医療・訪問看護に関する研究に取り組みたいと思っています。基本的には、地域や対象とする方々に直接的に還元できる研究・実践を行っていきたいです。

学生の皆さんへ

学生時代に、サークルもアルバイトもボランティアも、そして失敗も経験してください。そこで得たものはこれからの人生の糧となるはずです。一緒に学びましょう。

櫛部講師

経営学科

櫛部幸子講師

中小企業会計基準が専門
鹿児島の実態調査にも着手

担当科目について

会計の基本的な理論を学ぶ「会計学原理」、簿記の基礎を学ぶ「簿記原理」、発展編の「上級簿記論」のほか、「新入生ゼミナール」「基礎演習」「演習」を担当しています。

会計学、簿記は皆さんの生活に深く関わっています。簿記は「帳簿に記録する技術」を丸暗記するのではなく、「なぜこの方法で記録をするのか」ということが理解できれば簡単です。会計学も「なぜこう考えるのか」ということが理解できれば、難しい言葉で書かれた理論の意味が簡単にわかります。

この「なぜ」の答えは、日々の皆さんの生活の中にあります。これが会計学、簿記の面白いところです。毎回の授業では、身近な例をとりあげ「会計の面白さ」を皆さんに理解してもらえるよう心掛けています。

研究について

私は、会計学の中でも日本・海外の中小企業会計基準を専門に研究しています。日本・海外の中小企業会計基準や中小企業版国際会計基準の策定過程・基準内容・普及状況などを調べています。

今後は鹿児島でしかできない研究をしたいと考えています。現在、鹿児島市設置のインキュベーション施設(ソーホー鹿児島)に入居している中小企業の実態調査、財務データの分析を計画しています。会計研究を通して鹿児島の中小企業の発展、鹿児島市の取り組みに少しでも貢献できればと考えています。

学生の皆さんへ

皆さんは、将来の不安を感じるあまり、今そこにある課題をこなすことができずにいるのではありませんか? 先のことは心配せず、一日一日、最善を尽くしてできることをやりましょう。大学の学びは、一生懸命取り組めば、結果は後からついてきます。迷うことなく黙々と努力を続けることができる学生を育てたいと考えています。

衣川教授

経済学科

衣川 恵教授

金融の基礎知識と
役立つ知識を解説

担当科目について

「金融論」を担当しています。「金融論Ⅰ」では、日本の戦前・戦後の金融事情について講義しています。今日のようなデフレ(物価の持続的下落)やインフレ(物価の持続的上昇)などが発生し、国民生活にさまざまな影響を与えました。また、金融制度の変化もあります。このような現実の金融問題を考えます。

「金融論Ⅱ」では、金融に関する基礎知識や基礎理論を学びます。まず、おカネ(貨幣、銀行券、電子マネーなど)について考えます。また、おカネは銀行や証券会社などと密接な関係があるので、銀行や証券会社に関する事項を説明します。資産の形成や運用について考えます。

全体として、金融に関する基礎知識と現実に役立つ金融の知識について、わかりやすく解説するように心がけています。

研究について

これまで日本の金融経済を中心に研究してきました。少し前までバブル経済の研究を行っており、『新訂 日本のバブル』などの著書を公表してきました。最近はデフレについて研究しており、『日本のデフレ』(日本経済評論社)を10月中に刊行予定です。そのほか、地域経済についても研究しています。

また、金融などにかかわる資格として、「FP技能士」というファイナンシャル・プランナーに関する国家資格ができました。この資格取得のための学生支援をしています。

学生の皆さんへ

卒業をして就職すると、何かとおカネのお世話になります。みなさんが、実社会で役立つ金融の基礎知識や技能を習得されることを希望しています。

小林教授

国際文化学科

小林 潤司教授

英文学の意味や価値を考察
英語を使いこなせるよう工夫

担当科目について

英語のほか、「イギリス文学」、「異文化コミュニケーション論」などを教えています。「イギリス文学」では、私が研究しているシェイクスピアの時代のイギリス演劇を中心に講義しています。

英語はもちろん、文学や演劇も、私たちが日々行っているコミュニケーションという営みの一形態ですから、その本質は、ある一定のかたちやまとまりを持つ「もの」というよりは、生身の人間と人間のあいだにその場その場で生成する事件としての「こと」です。授業では、本来「こと」であるものを「もの」に還元して、それがすべてであるかのように錯覚することがないよう心がけています。

文学作品の作者と標題のリストや文法語法の規則の羅列を丸記憶するといった勉強は、それだけでは意味のある学びにはなりません。文学や演劇の作品が多様な読者や観客と出会うことでその意味や価値をどのように更新されてきたのかを調べたり、置かれた状況のなかで自分なりのやりかたでことばを使いこなす臨機応変さを身につける稽古をしたり、「こと」としての文学、「こと」としての英語を、学生の皆さんと一緒に日々勉強しています。

学生の皆さんへ

学生の皆さんは、大人として自立することをめざしてこれまで歩んできたと思いますが、大学での学びを通して、「自立」の真の意味を問い直してほしいですね。

ひとりで何でもできる人が自立した人間でしょうか。おそらくそうではないでしょう。自分の力で周囲の人たちを支えられる人、助けが必要な時には「助けてください」と言える人、そんな人が本当の意味で自立した人と言えるのではないでしょうか。

岡村教授

音楽学科

岡村重信教授

実力を出し切れる
ピアノ演奏法を研究

担当科目について

ピアノコースの学生には「ピアノ」(主科)「ピアノ奏法」(演奏家課程)「ピアノ重奏」を、音楽学科の講義科目としては「新入生ゼミ」「音楽の世界」「ピアノ教材研究」「演奏解釈」を担当しています。

学生の皆さんへ

学生には大きな失敗をたくさん経験してほしい。自分の思っていることが簡単に実現するということは、目標が低い証拠。大失敗を繰り返して、何回も挑戦してやっと手に入れたものにこそ価値があると思うのです。

音楽学科の学生たちには、人間としての爆発的な感覚と行動を身に着けてほしい。基礎的な知識を身に着けることは、情報化が進んだ現在ではやる気さえあれば簡単にできます。もっと右脳を磨け。そうすれば音楽の良し悪しがわかり、自分の表現したい音楽が明確になります。壮大な宇宙に向かって自分の音楽を語ってほしいです。

研究について

私は、自分が演奏したい内容を本番で出し切るための方法を研究しています。毎年ロンドンの研究所に行き、プロの演奏家や大学教授と心や体の扱い方を議論。実際の演奏にどのように反映されるかを評価しあいます。シェイクスピアの演劇の役者も参加して、いかに声を劇場で出すかの準備法も聞いて参考にしています。

こうした研究成果は、もちろん大学での講義やレッスンに生かしています。またピアノのレスナーのグループでは主に子どもたちにいかに実力を出し切れるようにするかを研究しています。そしてこういった内容の本も出版していて、多くの方々、特に子どもを持つ親御さんに読んでほしいと思って執筆しています。

繰り返しますが、たくさんの失敗をして悔し涙を流しなさい。そこから素晴らしい音楽や新しい発見が生まれます。

野田教授

(社会福祉学科) 

野田隆峰教授

精神科臨床の専門家、
社会の変化見据え研究

担当科目について

担当科目は、社会福祉士を基盤とする精神保健福祉士(PSW)養成に必修の「精神医学」「精神保健学」「精神科リハビリテーション学」の他に、PSWの専門教員との協働の臨床実習科目「精神保健福祉援助実習指導・実習」です。この他医系教員として、福祉職に必修のひと科目「医学一般」です。

教育ポリシーについて

私の教育ポリシーは、社会福祉学を基盤にする精神保健福祉学と精神医学関連領域の理論を統合しそれを福祉臨床活動に充分に発揮できる、臨床センスの長けた質の高いPSW専門家の礎を築くことです。また、本県で唯一のPSW養成校として、県内の精神科医療機関の期待に応えられる有能な学生を育てることです。

研究について

研究に関してですが、専門領域は児童青年期精医学、精神病理学(心理的精神医学)、精神療法(カウンセリング)です。精神科臨床の専門家として今日まで約40年近くの活動から臨床的研究を中心テーマにしています。今後は認知症や児童・青年の発達障害、そしてメンタルヘルス問題などの症例の急増化や心の病気の疾病構造の変化などを社会構造の変化に着目し新たな視点で臨床研究に取り組んでいこうと思っています。

学生の皆さんへ

大学生の期間は、自己形成という重要な宿題が課されています。この宿題の達成は自力で出来るものではありません。「他者との関係性」を通してこそできるのです。その重要な鍵は「よき出会い」。そこで、自己形成という大仕事のために猶予された貴重な4年間に多種多様な「出会い」を体験して、その実現に努力をしていただきたい、と思います。

(PSW=精神保健福祉士の通称。国家資格。心の病気で自分が望む生活に困難をきたしている人を対象に福祉援助をする専門家)

西谷准教授

児童学科 

西谷憲明准教授

皆が学び合える体育の授業
(保育)の内容研究に迫る

担当科目について

担当科目は、共通教育科目「運動・健康の科学Ⅱ」、学科専門科目「体育」「保育指導法(健康)」「体育科教育法」「演習」です。

体育の授業(保育)と言えば、競争がつきものです。しかし、この競争を除いた科学的教科内容は、専門的にあまり解明されていません。

競争をすれば、必ず競争的弱者が出てきます。運動会の恒例行事である「徒競走」で典型的に表れることですが、毎年最下位を人前で走り続ける子どももいます。その子の学びは、人と比べた強い劣等感である場合もあります。この事実に教師たちは、皆が学びを豊かにできる競争の形式や内容を考え出してきました。

そこで発見された技能(できること)に秘められた認識内容(わかること)は、競争的強者・弱者を問わず皆が学べるものでした。それは同時に平等な人間関係につながる学習集団を生み出しました。できない子がうまくなる事実を通して、人間の可能性の素晴らしさに気付ける学習も組織できることを解明しています。この人間の知恵と努力に学び、皆が学び合える授業(保育)の原理を学ぶことに力点を置きます。

研究について

研究内容に関していえば、1960年代初頭に「教科内容の現代化」運動が算数教育で始まり、体育も含めて他の教科に広がり、科学的な教科内容の整理が進みました。ひと言でいえば、哲学の認識方法が、科学的な教科内容抽出に不可欠だということです。

「連関」をつかむ概念は、事物の有機性と発展法則を解明します。体育も決して例外ではありません。子どもたち皆が学べる内容でもあり、その追究に全力を挙げています。

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