校歌・学生歌

「土井晩翠」が作詞した校歌
高商時代から80余年歌い継がれ同窓生の絆を保っています。

校名やキャンパスの所在地が変わる中で80余年歌い継がれ、本学同窓生の絆を保っている一つに校歌があります。その校歌は本学の前身鹿児島高商が開校した翌年の1933年に制定されました。初代校長の古川邦彦氏は、旧制第二高校(現在の東北大学)で同級生だった土井晩翠に作詞を依頼しました。

晩翠は「荒城の月」の作詞者で知られる詩人。晩翠から届いた詞は、高商のシンボル「ユーカリ樹」をはじめ、桜島や城山などの自然美をうたい、さらに立派な実業人になるための自己鍛錬の指標として「士魂商才」と表現されており、青年の心に響く格調高い出来栄えでした。

校歌

作詞:土井 晩翠
作曲:岡野 貞一

大南洲を産みなせる
こヽ薩南の美し郷
波のあなたに桜島
雲のかなたに高千穂を
眺むる郷に我が母校

庭に聳ゆるユーカリ樹
ゆかりも嬉し海の外
学びの窓のあけくれに
士魂商才鍛えあげ
やがての雄飛心せむ

「天を敬い人を愛ず」
その筆跡を城山に
留めし偉人また歌ふ
「雪に耐へては梅の花
霜に染みては紅葉よ」と

不朽の言葉青春の
盛の今に胸にして
日々向上の道の上に
進め進まんあヽ健児
励め励まんあヽ健児

校歌(再生ボタンをクリックすると校歌が流れます)

2003年、土井晩翠の故郷・仙台市に「土井晩翠校歌資料室」がオープン。 本学の楽譜も展示されています。

晩翠は大正から昭和の初めにかけて全国で約200校の校歌を手がけたといわれています。晩翠の出身地・仙台では2002年、晩翠没後50年を記念して、晩翠校歌を集めた資料館を作ろうという機運が高まりました。この動きが朝日新聞の全国版で取り上げられ、全国から資料が寄せられるようになったとき、本学も歌詞と大学案内を提供していました。

資料室は03年秋、晩翠の母校・仙台市立立町小学校内にオープンしました。今ではほぼすべての資料が集まり、展示してあります。同小2階の空き教室にある資料室に入るとまず、自動センサーで「荒城の月」が流れます。楽譜や録音テープは地域別にショーケースに展示されており=写真、別のコーナーには学校案内を展示。さらに、地域ごとの分布を表す日本地図、晩翠の略歴や自筆ノートのコピーなども。本学の楽譜や大学案内も展示してあります。

学生歌(明日への誓い)

作詞:末吉 理恵子
作曲:上原 千縁

はるの風さわやかに
おかをかけぬけるころ
わたしたちの新たな
人生の旅がスタート
大空をわたる雲のように
早く走ることは
できないけれど
たくさんの試練のうずまく
青春のひとこまを
一歩一歩手を取り合って
歩いてゆきたい

笑い声高らかに
校庭に響きわたり
やわらかな心の
ふれあいが芽ばえてくる
果てしなく広がる波のように
まっすぐに進むことは
できないけれど
何よりも大事な我らの
青春の一こまを
回り道でも手をとり合って
歩いてゆきたい

若き決意我が胸に
満ちあふれる時
限りなき新たな
人生に夢をはせる
地図のないこれからの道を
立ち止まらず進むことは
できなくとも
終りなき我らの
人生という航海を
いつまでも手をとり合って
歩いてゆきたい

学生歌(再生ボタンをクリックすると学生歌が流れます)