所長あいさつ

プロジェクト「経済・文化からみた酒と鹿児島」

鹿児島国際大学附置地域総合研究所は、1968年に設立された、附属地域経済研究所が改組・名称変更を経て現在に至っています。国内外の地域に関する調査及び研究を通して本学の研究および教育の向上を図るとともに、地域社会の発展に貢献することを目的として活動しています。

本研究所が進める地域志向研究には、「共同研究プロジェクト」、「地域委託研究・事業」、「寄付研究」があります。研究所の基盤的研究と位置付けられる「共同研究プロジェクト」は学内の教員を中心に、特定テーマ、特定地域での共同研究を行うものです。とくに近年は、地域を「鹿児島」に定め、地方創生、経済・福祉・文化をテーマに研究を進めてきました。 

令和4年度から2年の予定で「経済・文化からみた酒と鹿児島」を総合テーマに掲げ、6名の所員がそれぞれの専門分野を活かした研究を進めます。

成人一人当たりの酒類消費量は1992年をピークに減少傾向にあります。さらに、若い世代の酒離れ、新型コロナウィルス感染症の拡大による酒類を提供する店舗の営業活動への影響など、酒をとりまく環境には厳しいものがあります。しかし、鹿児島は、「薩摩焼酎」、「黒糖焼酎」といったブランドの存在からもうかがえるように、長い酒の歴史や酒に関わる豊かな文化を育んできました。本研究プロジェクトをとおして、鹿児島の酒に関わる様々な事実や可能性を明らかにしたり、酒を活用した地域活性化のための方策を提案したりできればと考えています。

研究の成果は随時、様々な形で発信するように努めます。今後ともご支援、ご協力をお願い申し上げます。

所長  大西 智和