2023年度より音楽学科では地域連携事業に積極的に取り組んでおり、その一環として、学外における学生の自主企画演奏会も推奨・サポートしています。5月28日（日）には天文館図書館にて、6月3日（土）には国分の霧や櫻や2階「バリハピカフェ」にて、音楽学科学生が自主企画演奏会を開催しました。

今回自主演奏会を企画・開催したのは橋本嵐さん（管弦打楽器演奏家課程3年／サクソフォーン）と向田麗弥さん（ピアノ課程3年）。ふたりは３ヵ月前から企画・準備に入り、プログラムの作成、演奏場所での打ち合わせ、フライヤー作成、MCの準備、手伝いスタッフの依頼など、様々なことを自分たちで行うことを通して、演奏技術だけでなく、マネージメント力も磨きました。その甲斐あって、当日は多くの人が足を止め、演奏に聞き入ってくれました。

橋本さんは「両公演ともにたまたまその場に居合わせた方々が自分たちの演奏する音楽によって足を止めてくださったり、わざわざ聴きに近くまでいらっしゃったりして頂いた事が非常に嬉しかった。演奏する場所に合うプログラムを考える事から始まり、フライヤーの作成や現地での打ち合わせ、当日の司会進行など演奏以外の事柄にも力を入れて取り組み、その準備があったからこそどちらの演奏会も主催側からの好評を頂く事が出来たのではないかと思う。今後は両施設で本学音楽学科生の演奏会をシリーズ化して開催するとの事で、自分を含め学生の中にこういった外部演奏から得られる刺激のムーブメントが広がっていって欲しい」と今回の演奏会を通しての手応えと、今後の意気込みを語ってくれました。

 

霧や櫻やの演奏を聴いた伊藤綾学科長（音楽学）は「演奏する場所に合わせた選曲とフライヤーの作成に加え、音楽を通して観客に伝えたいメッセージがはっきりとしており、非常に質と完成度の高い演奏会だったと思う。このような活動を通して、学生同士で良い刺激を受け高め合っていってほしいし、地域全体の文化レベルの向上につながることを期待している」とエールを送っていました。