「観光と地域活性化」シンポジウム開催
地域資源を磨き上げ「観光圏」の形成推進
経済学部地域創生学科は内閣府と協力して10月31日、本学で「観光と地域活性化」をテーマにシンポジウムを開いた。
まず2人の基調講演があり、観光庁観光地域振興課長の笹森秀樹氏が「日本の観光産業の魅力と将来について」と題して講演。政権交代した鳩山内閣は、予算を大幅に増額して観光立国の実現を図る方針を強調した。旅行消費額や旅行形態の変化などを細かなデータで示しながら、観光業と他業種、地域産業と自治体、地域と地域の連携を強めた「観光圏」の形成を推進している現状を紹介した。
次に東洋文化研究家のアレックス・カー氏が登壇。日本の観光や環境に造詣の深い同氏は、清流がある一方で近くにコンクリートの護岸があるなど日本の地域観光の現状をスライドで紹介し、「日本は無意味な工事を重ね、自然を作り変えてきた。国栄えて山河なし」と皮肉った。さらに京都の町屋の修復への取り組みにふれながら、「本来あるものに最新のテクノロジーを加えて守っていかなければならない」と持論を述べた。
パネルディスカッションは「日本の地域観光」がテーマ。2人の基調講演者に、鹿児島県観光プロデューサーの奈良迫英光氏が加わり、観光論が専門の本学・吉田春生教授がコーディネーターを務めた=写真。21世紀をリードする有望産業と目される観光と地域活性のあり方を中心に議論を重ね、地域資源を観光資源に磨き上げる努力や観光客がその地域で循環する仕組みづくり、観光推進へ向けた人材育成の重要性などに言及した。
