タイの土器製作村での現地調査に同行

製作過程の撮影補助/緊張するも大きな達成感

人間文化学科3年:中村有希、江神めぐみ

土器の製作過程を詳細に調査民族調査のため、タイ北部のチェンマイへ行く機会を得た。3月8日、海外へ行く緊張感とともに、考古学の〝研究〟に参加できるという期待と、先生や先輩たちの足手まといにならないか、という不安を抱きつつ旅立った。

メンバーは、中園聡教授をはじめとするゼミの大学院生・学部生の8人。「土器製作者の個人同定法の開発」という、先生が科学研究費を受けて行っている研究の重要な調査で、学界で注目されている。

事前の情報と現地での聞き取り調査のおかげで、伝統的な土器製作村での調査をすぐに開始することができた。三つの村を訪れ、土器製作者がどのように動き、その痕跡がどのように土器に表れるのか、個人のクセの違いを見つけ出すという課題に取り組むため、製作過程の詳細な観察と聞き取り調査を行った。この成果が過去の人々の行動を復元するための基礎データとなると思うと、タイの乾季の暑さも忘れるほどだった。

調査では、複数のビデオカメラでの撮影が必要であり、その補助を命じられていた。私たちはここでしか得られない一瞬一瞬の情報を撮り逃さないよう必死だった。

調査での聞き取りは主に英語を介して行った。先輩たちが的確にやり取りをしている姿を見て、強いあこがれを感じるとともに、自分の意思を伝え、相手の考えを理解する英語力を早く身に付けたいと思った。現地の人々との接し方や、聞き取りのコツや留意点など、実践的に知ることができたのは大きな収穫だった。チェンマイの土器製作村を訪れた本学調査団

忙しくて息の抜けない10日間の調査だったが、幸い大きな失敗もせず、無事に調査を終えた。重要な研究に、微力ながらも私たちが役に立つことができ、誇らしく思う。

帰国して、1万カットを超える写真を整理し終えたいま、何がしかの達成感を感じている。土器作りについて教えてくれた現地の人々とのふれあいは、忘れられない思い出となった。

 

 

 

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