不満解消へ新体制模索中
学生支援サービス
6月11日、第2回の大学セミナーを開きました。第1回は立命館アジア太平洋大学の坂本学長(当時)に来ていただき、大学の改革、運営について学びました。今回は熊本学園大学の目黒純一事務局長をお招きして、学生支援の体制について勉強しました。大学セミナーは他大学から講師を招き、本学のありかたを考えるという目的で設けました。これからもたくさんの学内教職員に参加していただき、セミナーを続けるつもりです。
入試の判定で、従来の境界得点にこだわっているという時代ではない、「学生を主役にした学生支援体制を」大学につくらねばだめである―目黒局長の基本的な認識です。事実を直視した平明な分析です。それではどうするか。入試室、学生部、教務部、進路支援センターそれに教員など、学生支援は多くのセクターがかかわっています。学生を主役にするというとき、これらのセクターは職務の見直しをどうするか、セクター間のネットワークをどう形成するか。局長は具体的なことについては、ほとんど語られませんでした。これは「企業秘密」だからかもしれませんし、あるいは「学生が主役」という理念を強調するのが大事である、と考えられたのかもしれません。
実は講演前に意見交換をしました。学生支援にかかわるネットワークに話がおよび、「局長のいわれていることは、ワン・ストップ・サービスのようなものですね」と申し上げたら、「そうですね…」という返事でした。局長が残された大切なヒントであるとわたくしは思いました。
学内で次のような事例がみられます。
【例1】学生課に退学・休学の届けがあった。学生課の職員が直接には学生と相談するのですが、クラスあるいは演習担任、教務課(履修記録)、進路支援センター、場合によっては入試室(出身校・入試データ)の助けが必要になる。
【例2】進路支援センターで進路に関する個別の相談があった。よい相談になるには、教務課(履修記録)、学生課(クラブ活動など)、生涯学習センター(資格に関する講座)の助けが必要である。
【例3】教務課にこんな相談・問い合わせがある。奨学金の手続き・車両登録・退(休)学・授業料延期・落し物・学内の催し物。
【例4】あの職員は親切に対応してくれるが、別の職員は無愛想である。
【例5】担当の職員が席をはずしているので、あとで来てくれ。
市役所に用事がある。いくつかの用事を、課や係りをかけまわるのではなく、一箇所でいっぺんに済ますことができれば便利です。会社に電話がある。担当とおぼしき課につながってから、さらにいくつか転送されるとすれば、電話の主はいらいらすることでしょう。市民や顧客に対するサービスが大切だから、市役所も会社もサービスができるだけワン・ストップで提供できるよう工夫しています。先にあげた事例から想像できるように、本学の学生支援を充実するには、このような工夫が必要になってきます。
そこで先ほどの事例の意味をもっと立ち入って考えてみなければなりません。学生の支援にはいくつかのセクターがかかわっています。学生が相談に訪れた窓口で、できるだけ満足のできるガイドをするためには、
(1)セクター間でガイドに必要な情報が共有されている
(2)セクターの窓口では、他のセクターが担当している学生支援の内容についても、できるだけ理解していることが必要です。織りのタテ糸とヨコ糸のように、情報の共有化と学生支援に必要な知識の共有化がセクター間になければなりません。そしてこの布地で、直接学生支援にかかわる学生部・教務部・進路支援センターがワン・フロアに収まる仕立てをする。
入試室、広報センター、情報処理センターも加わって、新しい体制の青写真を作るのに、叡知を集めた議論を続けています。
