就職内定率
大不況下で次の一手を練る
全国平均で73%台。3月に卒業予定の学生たちの就職内定率は、依然として大不況の影に覆われています。
進路支援センターによる就職分野の開拓、情報の提供と指導およびキャリアデザイン室による就職マインドの育成・強化の活動、正規授業科目としてのキャリアデザイン講義など、他大学に勝るとも劣らない就活支援を行っています。それでも例年に比べて低い就職率です。
大学はさらに何をすべきか。去年の暮れから考え込んでいる課題です。
地域創生学科はこの3月、初めて卒業生を出します。創設した4年前から、地域のすぐれた経営者、NPO活動家などを講師として招き、地域を活性化するためのオムニバス講義を入学年次の科目として、開いてきました。
その最初の卒業生予定者の就職内定率は75%で、全学で一番の成績です。学科教員の努力もさることながら、オムニバス講義が企業の経営、新事業の創設、社会と経済の動向などについて、学生たちの目を開かせるのに大いに役に立ったことを示しています。これは就職活動の「手引書」よりはるかに深く、「将来の仕事」に対する関心を育てたはずです。
このオムニバス講義は1年生の必修科目です。また、この講義の講師陣は毎年変わるので、「地域創生Ⅱ」として2年生以降にも聴講できるようになりました。
それだけではありません。地域創生学科のこの「名物講義」は、昨年の前期から、経済学科、経営学科の学生も受講できるようになりました。就職率の成果がやがて経済学部全体に現れることを期待できます。なによりも将来社会人として世に出る学生のために、学科の垣根を取り払った大英断だとわたくしは考えています。
さて年末から考え込んでいる課題のことです。大学のカリキュラムは、おおまかにいえば、3年次までに卒業に必要な単位が取れるように編成されています。4年次に卒業論文(これにも単位がつきます)と就職活動に学生たちが専念できるようにという配慮からだと聞いています。しかし、この配慮は必ずしも予定通りに作用していません。
学生たちが話すには、就職試験を2、3回失敗すると就活の熱意が低下する、そうなると不安になり卒論にも熱中できない。つまり学生たちは「就活の熱意低下」と「不本意な出来栄えの卒業論文」という悪循環に陥ることになります。この悪循環つまり「空白の4年生」にならないようにするには、大学としてどうすればよいか。この研究会を来月から集中的に始めなければいけない。そう考えているところです。
