教育の改革

6000ccに点火:No. 68(2009/12)

新入生の学びの点火に工夫

 大学の教育は、そこで学ぶ若い大学生たちの成長を援け、励ますものでなければなりません。自明のことだといわれるかもしれませんが、現実がそうなっているかといえば、必ずしもそうではありません。わたくしたちはこの秋、本学の教育を見直す作業にとりかかりました。

大学の教育は共通教育と専門教育に分かれています。専門教育については、学科で専門を系統だって学べるように、学ぶ道筋が見えるカリキュラムに整備しました。この道筋にしたがい、学生たちは勉強しています。

いまとりかかっているのは、大学に入学してすぐ履修する共通教育科目の整備です。高校から大学へ学習の内容と環境が変わる学生たちにとって、入学後1、2年の学習はきわめて大切だからです。

整備の目標として次の3本の柱を立てました。①基礎学力②キャリアデザイン(社会人となるための心構え)③専門科目へのスムースな移行。そしてこれらの目標に到達できるように、今までの共通教育を見直すことになります。

見直しの中で力を注いでいる一つとして、「新入生ゼミ」があります。これまで新入生ゼミは新入生の大学適応を、学科の教員がそれぞれ工夫して指導する、という形で行なわれてきました。しかし、この指導が教員によってバラバラであってはいけないと思います。

全学共通した内容と密度で、基礎学力の向上を図れるように、新入生ゼミを「全学共通教育」科目として編成することにしました。「新入生ゼミナールⅠ/Ⅱ」という科目名で1年間授業を行います。

経済学科では既に今年度から、新しいデザインで新入生ゼミの学科内「共通化」を実施しています。 初年時に体得すべき基本的能力である、「聴く」「読む」「書く」「考える」力を育成するために、「知へのステップ」「漢字検定問題集」「東大で教えた社会人学」などのテキストを用いたゼミです。経済学科の試みは、新入生ゼミナールを「全学共通教育」として組織するのに、優れたヒントになりました。

また情報化社会を迎え、情報処理能力の習得は必須の教養となっています。入学してすぐに情報処理になじむことは、その能力の人生における意義を考えるとき大切なステップです。 共通教育運営会議は小林潤司教務部長を中心に、「情報処理Ⅰ/Ⅱ」を全学共通科目の「基礎科目」として運営するシステムを鋭意検討中です。 こうして教員と教務職員の集中的な協力により、新しい共通教育の姿がもうすぐ現れます。

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