パース市親善訪問団の来学
国際交流再考のきっかけに
鹿児島市とパース市(オーストラリア西オーストラリア州)は1974年に、姉妹都市の盟約を結んでいます。その35年目の記念事業の一環として、市長リサ・スカフィディさん、副市長ジャネット・ダビドソンさん、州下院議員ジョン・ハイドさんら9人の代表団が4月8日、本学を訪ねて来られました。1時間余りの訪問でしたが、各研究科長、学部長、事務局長、両副学長に加えてわたくしも参席し、歓談しました。
パースは南緯32度、鹿児島は北緯32度。二つの市は、赤道をはさんで対称的に位置しています。折から満開の坂之上の桜を楽しんで、帰られたようです。
実は昨年3月、マクマレイ教授(国際交流センター長)と福留さん(当時国際交流センター職員)は本学の国際交流を進めるために、パース市を訪ねています。
パースには1902年創立のエディス・カーワン大学があります。4キャンパスに2万3千人の学生、90カ国から3千人の留学生が学ぶ大学です。都市の官公庁が、管轄地の大学の交流発展をサポートすることはよくあることらしく、本学の2人が訪ねた折は、ジャネット・ダビドソンさんとクリス・ヒューズさん(パース市国際交流担当)が応対してくださったと聞いています。
短い立ち話でしたが、ヒューズさんと話をしました。「しばらくしたらいいニュースを伝えられるかもしれない」。彼女の知らせを楽しみにしているところです。
学生の国際交流について、考えなければならない課題があるようです。本学が迎える留学生は日本語による講義で学習することを前提としています。外国語はだれにとっても難しいのですが、日本語も習得に難しい言語の一つです。日本に関心を持つ韓国や中国の一部の大学の学生は、日本語と格闘しながら、講義に出ています。
中国や韓国の大学では、英語による講義を行う日本の大学に留学を希望するケースがあると聞いています。日本語の習得に追われて、肝心の学習ができないというのが、その理由です。
授業のたとえば3分の1を英語で行うコースを設計すればどうでしょうか。日本の学生もその英語の授業に出席します。国際大学生の英語力も学生相互の国際交流も、このキャンパスで豊かになるはずです。
日本の学生が外国に留学するとき、留学先の大学が、日本語によるコースを準備することはまずありません。したがって留学条件が対等ではない、という意見がすぐ出てきそうです。しかしヨーロッパなど多くの大学では、どの大学でも授業のある割合を英語で開講し、学生の国際交流に貢献しているのも事実です。
