大きな拍手が学生励ます
昼休みミニコンサート
師走の15日から18日まで、12時半から15分間のコンサートが行われました。場所は図書館4階の視聴覚ホールです。ガヤカフェでの昼食時間を調整して、続けて聴きに行きました。関係者の苦労を忘れていえば、食前あるいは食後の「耳の保養」。なんと贅沢なことか。そう思って初日のサクスフォン四重奏です。
演奏はどの日も合奏で、フルート四重奏、木管五重奏、声楽アンサンブルと続きました。木管はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンの構成、声楽アンサンブルは男女7人の無伴奏の合奏です。
演奏はもちろん本学音楽科・専攻科の学生たちで、21人が練習の成果を披露しました。コンサートはまず司会の教員から楽器と演奏曲目の解説があり演奏。演奏後にその場で奏者たちが一人ひとり自己紹介するという組み立てです。
学生たちの自己紹介で共通していたのは、まず友人と合奏を練習することの歓びと苦しみです。それぞれの楽器を一人で練習はするのですが、合奏には集団としての調和と個性がなければならない。学生たちはこの合奏という課題に初めて挑戦したわけです。教員の指導はなかったのだろうと思います。合奏を作り上げていく過程が想像できるようでした。
もう一つ共通していたことは、聴衆に対するお礼の言葉です。「演奏させていただいてありがとうございます」。形式的ではなく、心をこめた感謝の言葉でした。毎回10人前後の少ない聴衆の一人とすれば、気恥ずかしくなるようなお礼をいただき、恐縮していました。
社会福祉学会誌『ゆうかり』(社会福祉学科)、社会調査実習報告書『南西日本の社会と文化』(現代社会学科)、『中国インターンシップ実習報告書』(地域創生学科、国際文化学部)などはいずれも、教員の助力があるとはいえ実質的には、学生たちが作った論集または報告書です。
例えば、現代社会学科の社会調査実習報告書は「大学卒業者の就業実態」「鹿児島観光のイメージ調査」など4本の報告を収めています。学生たちにとっては初めての聞き取り調査、アンケート調査であり、調査をもとに初めて書く報告です。学生たちは企画する・調査する・書くという思考の経過をたどるのですが、そうすることが自分たちの成長につながっていることを実感したに違いありません。
ミニコンサートの演奏と同じように、聴衆がたくさんおれば(この場合聴衆とは読者であり、合評者ですが)その成長はもっと加速されることでしょう。大学という環境は学生を励ます拍手でなければならない。今年はもっと大きな拍手が大学に芽生えるよう願っています。
