「基本的権利」守る大学へ
FD・SDとハラスメント防止
この4年来、本学ではFD(教育能力の向上)に努めてきました。すべての授業を教員相互に公開するという原則の下に、学生による評価・教員相互の評価を授業に取り入れる。この制度のいっそうの充実に向けて、教育開発センターは努力しています。その内容は「みなみ風」でも紹介されました。
FDとならんで重要なことはSD(職員能力の向上)です。FDの開始より遅れましたが、2006年夏、若手職員によるSD基本構想委員会が活動をはじめ、30回に及ぶ集中的な検討・アンケート調査をへて、昨年3月に提案をまとめました。提案は書類の決裁方式、業務内容の分析と分担のあり方、人事異動の改革、採用人事の方法、役職期間の限定、部局の再編成などにわたる「根源的な」内容になっています。
この提案を受けて昨年4月からSD実施委員会が始まりました。委員会は事務局長を含むシニア職員と学長・2人の副学長で構成され、基本構想の実施・具体化をめぐって、真剣な検討を行っています。
その結果、業務マニュアルの作成と実施、それに基づく起案責任と決裁責任の簡素化と明示化、学生の進路支援および職員のキャリア育成を統括するキャリアデザイン室の新設、人事異動と採用を公平化する人事考課室の設置(1年間は準備室として活動)など、基本的な改善としてすでに実施に移しているか、来年度から実施に移すことが決まりました。
ところで、ハラスメントのない大学で学び・働くことはわたくしたちの基本的な権利です。セクシャル・ハラスメントの規程が本学園にありますが、近年になり、アカデミック・ハラスメント(教員・学生という関係の中で起こるハラスメント)、パワー・ハラスメント(職位の上下関係の中で起こるハラスメント)など、わたくしたちが防止しなければならないハラスメントが指摘されています。
SD基本構想委員会は大学における教育研究事業の基本的環境として、ハラスメントの防止規程案を作りました。それを受けてSD実施委員会は昨夏の評議会に防止規程を提案。提案後防止規程について学内から助言を得ました。現在その改定案を準備中で、近いうちに評議会に提案します。
残念なことにこの大学でも、ハラスメントが発生したと考えざるをえないケースがあります。ハラスメントを防止するには、その懸念が生じたとき、すぐに相談できて、秘密を守れ、若い世代に属する男女の相談員が、各部課や各学科に必要だと考えています。わたくしたちの基本的な権利を保証する大学になるよう、協力をお願いします。
