学生支援のバロメーター
「授業出欠記録システム」
この春から本学では、授業ごとに授業出席を記録するシステムを始めました。授業のはじめに、学生たちはスキャナーで学生番号を読み取らせて、授業に出席したことを記録します。中学校や高校では教員が点呼して出欠を確認していますが、そのような形で出欠を記録することは大学ではできません。100人を超える受講者が出席する講義があるからです。
大学の授業でも出席をとるのか? 年配の方は不審に思われるかもしれません。旧制の大学のことは知りませんが、新制大学になってからは大学設置基準により1単位の授業科目の内容と講義時間を次のように定めています。
まず内容ですが、45時間の学修が必要な内容を持つこと。また講義時間については、15時間から30時間までの範囲で行われる授業となっています。ほとんどの大学では15時間の授業時間を予定して、時間割を組んでいます。本学も同様で、標準的な2単位の授業は、15回の各週講義を合わせて30時間を前提にした内容で構成されています。
出席回数については設置基準に定めはありませんが、本学は「授業を3分の1以上欠席すると試験を受ける資格がなくなることもあります」、つまり3分の2以上は出席したほうがいい、と履修指導をしています。
年配(わたくしを含む)の方々が過ごした大学でも、同じような規定が設けられていたのですが、教員たちは出席回数を気にせずに講義をし、受験を認めていました。
しかし時代は変わりました。昔はそれで一応の教育効果を期待できました。しかし大学全入の時代になり、学生たちが、卒業に必要な単位の修得、将来の設計に向けた活動などを順調に進めているか、に大学は当然ながら深い関心を持たざるをえません。出欠記録は順調な学生生活を早い時期から指導・支援するための、「体温計」の役割をもっています。
進路支援センターは就職活動の支援を続けています。学生たちの中には就職活動をしていない学生、就職活動をしているかどうかわからない学生、就職試験の1次試験で落後する学生がいます。これがわかるのは3年生の後半から4年生の夏休みにかけてです。それがわかって支援をしようとしても、遅きに失していると考えねばなりません。この問題は、進路支援センターだけで解決できません。教職員が等しく、学生が入学したときから関心を持つ必要があります。
学生生活が順調に進行しているか、進行していなければどういう支援が必要か。わたくしたちは真剣に考えています。
