「お役所仕事」打破の先例に

6000ccに点火:No.14(2005/6)

学生支援棟

4号館に隣接して、学生支援棟の建築が進んでいます。数日前現場を覆っていたテントがとれ、淡い褐色の建物が見えるようになりました。7月はじめには完成します。そして学生支援に直接かかわる学生部、教務課、進路支援センターが、ここに移ります。

3つの部局が同じフロアに移ることで、学生支援サービスが向上する、と単純に考えているわけではありません。

つい先日にも次のようなことがありました。あるサークルはサークル活動に週3回、情報処理センターのパソコンを利用しています。パソコンを利用するために、学生たちは学生部→教務課→総務部→情報処理センターという順に、4度利用願いを届けて回らねばなりません。しかも利用を希望するたびごとに毎回、これを繰り返すというのです。

そのサークルを指導する先生に指摘していただいてわかったことです。わたくしはすぐに改めるように、現場の事務にお願いしました。わたくしは規約により、学友会の会長だからです。

これは文字通り「お役所仕事」(市民の望むことを無視し、自分たちの都合を優先して仕事をシステム化すること)の典型です。大学の機構は教育をふくむ学生支援を大きな目的としているはずですが、この事例はわたくしたちがその目的つまり学生のニーズをよく理解していないことを明瞭に示しています。

この理解がなければ、3つの部局を新築の学生支援棟に集めても、先と同じようなことが起こるでしょう。そして学生支援棟は学生の納付金を無駄遣いすることになります。たしか「無駄遣いだ」と指摘する声が、学友会の行ったアンケートにもありました。

4月末、若手の職員が各部局から集まり、学生支援チームを作りました。チームの目標は先にあげたような事例が起こらないように、学生のニーズを学生が相談に来たその窓口で、1回で解決できるようにすることです。名づけてワンストップ・サービス。

チームは精力的に仕事をしました。現在そのシステムの検討が終わり、これから部局に持ち帰り「実行可能性」を確かめる、シミュレーションを行うという作業をしています。

大学の学生支援システムの見直しを、若手の職員がすすめていることを喜んでいます。

若いひとたちは学生のニーズを認知する柔らかい感覚を持っており、またこのひとたちが「お役所仕事」という因習にとらわれない、未来の職員の中心になるからです。

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